トレック パワーフライ5 インプレ

パワーフライ5の印象を一言で言うと「定評のあるTREK MTBに機敏で従順なBOSCH eMTBモードが最高」ということなんですが、今回のブログではe-MTB選びで注目したい点「MTBとして本物か?」と「MTBライドに最適化されたアシストモードがあるユニットか?」について掘り下げつつ、パワーフライ5の印象についてご紹介したいと思います。少々長くなりますがお付き合いください!

e-MTB選びのカギ

ズバリ、電動アシスト機能付きのマウンテンバイクとして大事なのは、マウンテンバイクとしての性能と、マウンテンバイク特有のライドシチュエーションに最適化されたアシストを提供してくれるバイクかどうか。

どんなにカッコよく見えるMTBでも、考え抜かれたフレームのジオメトリーによるバイクの操作性、剛性、耐久性、などに優れていないと、ただの自転車。最大パワーや航続時間など、どんなにカタログ数値で他社を上回る数値だったとしても、MTBライド特有の加減速に対応できるキビキビしたアシストでなければ、見せ掛けだけのただの電動アシスト自転車。

そうです、この2点「マウンテンバイクとしてホンモノか?」「アシストはマウンテンバイクライドに最適化されているか?」がe-MTBの良し悪しを判断する上でとっても大事になってきます。

MTBとしてホンモノか?

まずはMTBとしての性能や信頼性を見極めよう

レッドブルアスリートも乗るトレック レッドブルアスリートも乗るトレック

マウンテンバイクメーカーとしてグローバルマーケットで人気のあるメーカーはやはり開発力と開発スピードが群を抜いているので、選ぶならそういうメーカーがよいでしょう。

このe-MTBは全米ナンバーワンメーカーのTREK製。マウンテンバイクは北米で生まれたこともあり、MTBの産みの親で29erの産みの親でもあるゲイリーフィッシャーがTREKに参画していることも、他にもMTBの歴史に名を刻んだゲイリークラインやキースボントレガーなどのそうそうたる顔ぶれがフレームやパーツの開発にあたり、TREKというメーカーをMTBの世界でグローバルブランドに育ててきました。

トレックというとランスやコンタドール、カンチェラーラなど、ロードバイクがメインなイメージをもたれている方も多いのではないかと思いますが、実はマウンテンバイクの世界での実績も長いんです。さわりだけでもご紹介します。

TREK創業は1976年でツーリングバイクの生産から始まりまり、1982年にロードバイクの生産を開始、翌83年にトレック初のマウンテンバイクが販売されます。当時はスチール製のバイクでしたが、そこから1985年に航空宇宙産業の技術者を雇い入れてアルミフレームやカーボンフレームのフレーム開発が加速度的に進み、1993年にはフルサスカーボンマウテンバイク「9000」シリーズを発表。当時世界最軽量フレームだったそうです。

1995年には世間をあっと驚かせるYバイクを発表。高圧縮低間隙なOCLVカーボンを使ったフルサスペンションMTBはいままでにない革新的なフレームデザイン。今見ても十分革新的だから、当時を知るスタッフは「インパクトが強烈だった!」と口をそろえていいます。創業当初から生涯保証を貫いているので、25年前にすでにこのカーボン加工技術があることに驚かされます。

その後、アルミフレームを得意とするクラインを買収したり、MTBの名づけ親として知られるゲイリーフィッシャー氏やキース・ボントレガー(アメリカのMTBで殿堂入りをしているすごい人物)も加わり開発に拍車をかけていきます。



MTBはもともと26インチホイールでしたが、ギャップに対して大径ホイールの方が有利だという考えのもとホイールの大径化にも貢献。29er(ツーナイナー)という呼び方を広めたのはゲイリーフィッシャー氏。ゲイリーフィッシャーコレクションという名前こそなくなりましたが、いまでも脈々と受け継がれています。実際、最近のMTBのホイールは29erや27.5inが主流になってきていますし、TREKはさらにフレームサイズに合わせて、29erと27.5インチを使いわけるスマートホイールサイズをハードテイル系モデルで採用し、体格が違えども誰もが楽しむことのできるバイクを作っています。

2007年頃には「ABP」(アクティブブレーキングピボット)という特許取得技術をフルサスに取り入れています。これはリアサスペンションがブレーキをかけたときに作動しにくくなるという、リアサスがかかえていた課題を解決した画期的な構造で、TREKのフルサスMTBの代名詞になっています。このおかげで下りのコーナーなどでも跳ね上がらずにバイクをコントロールしやすくなったのです。

自社開発にとらわれず、トップレベルの企業と共同で革新的なバイクを開発し続けているのもトレックの特徴です。近年だと、F1のレースバイクをつくるpenske racingとサスペンションメーカーFOXとの共同開発で生まれたリアサスペンション「RE:Aktiv」も見事なものです。

※ABPとRE:Aktivについてはブログ【荒れた路面に吸い付くように走るMTB「TREK Fuel EX 29er」】内にて詳しく紹介しています!

今回紹介するTREKのE-bike「パワーフライ5」のアシストユニットを作るBOSCHも自動車関連のパーツブランドのトップメーカー。機敏に動く車体に仕上げるためチェーンステーが長くならずに済むように、ユニット部分の小型化と軽量化を共同で進めて誕生したのがRailやPowerfly5に使われているパフォーマンスCXユニットです。グローバル市場での実績と革新的な開発力あるメーカーだからこそ、各界のレジェンドと手を組んで開発が進んでいくのです。

またTREKはTrek Factory Racingというプロサイクリングチームをもっています。ロードバイクチームのTREK SegafredoだけでなくマウテンバイクはC3 Project、TFR Downhill、TFR Cross-country,TFR EnduroとMTBはジャンルごとにチームがあります。世界のレースで戦えるバイクを作り、そこで活躍する選手が走りやすいようテストを繰り返して製品が日々ブラッシュアップされていきます。

ダウンヒルバイクのSessionで駆けるセメナック氏の動画は、見ているこっちが身震いするほどスリルがあって、絶対できないけれど超カッコよくて何度でも見たくなります!レッドブル動画を見ていてもMTBってスゴイ!面白そう!と全世界の人たちが思うはず。私の頭では想像しきれないような自転車の可能性を感じさせてくれます。

パワーフライ5と同じハードテイルバイクの中では、近年クロスカントリーの女子選手の活躍は目覚ましいものがあります。今年のオリンピックのXCレースの優勝候補と言われるヨランダ・ネフ選手は、すらっとした体躯からは想像できないパワフルな走りで世界チャンピョンに。SuperCaliber(スーパーキャリバー)は彼女のためにつくったバイクといっても過言ではありません。プロ選手が速いというからには、私たちにとってはもっと速い。トップレベルの選手からフィードバックを受けて、次々と新しいフレームが誕生しています。

余談ですがアメリカのトレック本社には裏山があって、スタッフがランチライドでトレイルに行ったりもするそうです。新しいモノをテストするフィールドがすぐ近くにあるというのも開発スピードの速さに繋がっていると思います。

脈絡なく話してしまいましたが

TREKには、
・レジェンドたちの知の終結ともいえるトレック独自の技術力がある
・一流のメーカーとの共同開発ができる
・プロチームからのフィードバックがある

ロードバイクだけなく、マウンテンバイクの世界でしっかりと実績を残していますし、革新的なバイクを開発し続けているのです。ほんとナイスなメーカーです。そういう意味で「TREK」が作ったマウンテンバイクは間違いなし!

というわけで、今度はアシストユニットについてみていきたいと思います。


搭載アシストはMTBライドの最適解か?

アシストのカタログ上の数値比較はほどほどにしよう。

e-MTB選びでは、ついつい電池の持ちや航続可能距離などアシストシステムの細かなスペックに関心がいきがちですが、一回のライドでお腹いっぱいになる距離を余裕で走行できるだけのバッテリーを搭載しているのはほぼみんな一緒。誠実なメーカーであれば積極的に型式認定を取得するなどして国内の法令や規定に適合しているアシストユニットを搭載しているので、数字の違いを詳細に比較する必要はなさそうです。例え一日中走り回ったとしても、バイクより自分のほうが電池切れになるのが早い。中にはそうでない人もいるとは思いますが、ほとんどの人がきっとそうでしょう。

細かなユニットのスペックの違いに翻弄されるよりも、マウンテンバイク特有のペダリングの強弱や頻繁に行うシフトチェンジ、小刻みに繰り返されるギャップや急激なアップダウン、次から次へと迫ってくる大小様々なターンと、緩急のきいたペダリングに最適化されたアシストを提供してくれるバイクを選ぶのが一番いい。長い距離走れるほうが優れている、最大パワーが強い方が優れているとはまったく言えません。

繰り返しになりますが...

アシストがペダリングにどれだけキビキビと素早く反応し、ペダリングの入力速度や緩急にどれだけ素直でどれだけ直感的に追従してくれるか...が、バイクコントロールの楽しさと容易さに大きく関わってきます。どれだけ電池がもつか、どれだけの距離を走れるか、どれだけ最大パワーがあるか、ではありません。どれだけイメージ通りにバイクをコントロールしながら刺激的なライドを(楽して)満喫できるか...そういう性能に注目して選ぶべきだと、e-MTBに乗り込んでみて思うのです。

...ですので、カタログ上の数値よりも、MTBとeMTBに造詣があり、eMTBに実際に乗っている人の声、乗り比べたことのある人の感覚を参考にするのがよいでしょう。

それでは「MTB特有のライドシチュエーションでのアシストの良し悪し」についてもっと深堀して行きたいと思います。

注目すべきはトレイルライド特有のペダリングに対しアシストがどう働くか?

店先で試乗するとターボモードの加速に感動しますが、パワーフライ5やレイル9.7などのTREKe-MTBのアシストユニットの凄さはそんな単純な部分ではなさそうです。

ターボモードは踏み込んでからも強め且つ長めにアシストが働いてくれるため体力を使わずに急加速できる反面、油断すると体がバイクの加速に置いていかれることもしばしば。ダートの中でもテクニカルな路面にターボモードで挑戦すると、バイクコントロール(ハンドリングや体重移動)に一歩出遅れてしまいます。29erや27.5などのビックホイールに備わっている高い走破性をもってしても神経質にならざるを得ない歪な段差の連続と限られたラインを前に、ターボモードでフロントホイールの抜重タイミングを合わせるのはなかなか難易度が高く、ライン取りも至難の技。

ターボモードのパワーしかも伸びのあるしっかりとしたパワーの持続力にワクワクさせられるので、ついつい思いっきりターボモードに頼りたくなることもありますが、それがうまくいくのはあくまでも安定した走りやすい路面での話です。結局のところ、クルマでターボが働いてくれて嬉しい瞬間と同じで、ダート走行においてターボモードはやはりあくまでも常時使用ではなく瞬間的に加速補助として使うもの。今まで感じたことのない加速にはものすごくワクワクさせられますが、所詮はただのターボなんです。ターボモードは一定のリズムでペダリングを続けられるような安定した路面、信号待ちからのこぎだし、舗装路の急坂登坂ではとても重宝します。

ターボの話が長くなってしまいましたが、ターボモードよりも実はもっと感動的なアシストがあります。それはeマウンテンバイクをeマウンテンバイクたらしめる素晴らしいアシストで、トレックのe-MTBにはそれが備わっています。欧米で評判のeMTBモードです。ヨーロッパで爆発的人気のe-MTBを10年間牽引してきたBOSCHが開発したBOSCHパフォーマンスラインCXというアシストに搭載されているeMTBモード。その素晴らしさを詳しくご紹介します。

BOSCHのeMTBモードが素晴らしくいい!

これ、他メーカーのアシストと乗り比べたことがあり、複数人で感想や意見を言い合いながらトレイルやダートでのライドを繰り返してきた私たちの率直な感想です。

eMTBモードは、eバイクでのトレイルライドに電動アシストの働きを最適化させたボッシュならではのアシストモード。これが半端じゃありません。テクニカルなダートではターボモードではなくこのeMTBモードでの走行を断然オススメします。このモードがトレイルライドに実にいいんです。乗り込めば乗り込むほど素晴らしさの虜になることでしょう(私たちはなりましたw)。

このeMTBモードこそeマウンテンバイクを電動アシスト自転車ではなくホンモノのマウンテンバイクたらしめる存在と言っても過言ではありません。

BOSCHパフォーマンスラインCXというスポーツ色の強いアシストユニットを搭載した2種のTREKe-MTBを乗り比べはじめてからおよそ3ヶ月、キャプテン翼の「ボールは友達」じゃありませんが、eMTBモードとかなり仲良くなれたような気がします。こちらがどんなことをしたら向こうがどんな反応をするのかかなりわかってきました。そういう一体感を感じることができました。阿吽の呼吸、以心伝心という間柄までもう少しかもしれません。

ペダリング入力の変化に対して素早く反応し、強弱にたいしてとても素直です。シフトチェンジに対してもイメージ通りにアシストが変化します。踏み込みパワーの強弱だけでなく踏み込んでいる瞬間の時間的な長さに対しても非常に敏感且つ従順とでも言いましょうか。シフトチェンジ直後のペダリングの回転速度の変化にも実に素早く期待通りにアシスト内容を変更してくれます。タイミングやテンポ、強さが想定の範囲からズレてしまうような「ジブン、不器用ですから...」と言わんばかりの無骨な対応や「空気を読めない」タイミングの悪いツッコミやフォローではなく、細かいところまで気配りが行き届いている感覚です。まるで一流のホテルマンのように。この上なく素早く、そして的確に、それでいて嫌みがなくさりげなくスマートに、でも常にせわしなくアクティブにペダリングをサポートしてくれるんです。

そんなわけでe-mtbモードなら難しい路面の登りでアシストのパワーが先行してしまって上体がバイクにおいていかれるようなことはありません。e-MTBモードはバイクコントロールが難しいトレイルライドに最適化されているんです。さすがはeMTBの本場ヨーロッパで10年培ってきたデータと技術があったボッシュだから実現できた極上のアシストモード。どのアシストユニットメーカーにもありがちなありふれた弱・中・強という、バッテリーの持ちの良さとパワーのツヨサを数字で示すことに配慮したようなモード設定だけでなく、MTBのライドシーンに特化したアシストモード「eMTBモード」を独自に開発し付け加えるようにe-MTBに搭載しているところはさすがBOSCHです。

eMTBモードが不自然なくらいに自然にアシストをしてくれるお陰で、今日は調子がいい、前より上手くなった、そう言えば最近体力戻ってきた...という錯覚(とんだ勘違い?)を乗るたびに感じさせてくれのもこのモードを搭載しているe-MTBの大きな魅力です。キツイ登りで仲間をごぼう抜きにする快感、心臓破りの激坂でひとりしゃべっていられる余裕、誰もが登れない坂を颯爽と登る優越感は、隠れたモーターのお陰でとは言え非常に常習性が高く危険です(笑)

きっと皆さんも癖になることでしょう。

トレックのe-MTBは

あらゆるカテゴリーのMTBレースでも長年実績を積み重ねてきたTREKのマウンテンバイク。いつの時代も革新的で常に信頼性に満ちている素晴らしいライド性能をまとったトレックのマウンテンバイク。そんなバイクにこのBOSCHのアシスト。もちろん他にも優れた専門メーカーはありますが、パワーフライ5やレイルといったTREKeバイクラインナップがダメなハズがありません!超おすすめです~!

...ということで、シングルトラックやグラベルなどでパワーフライ5を乗り込んだ所沢スタッフのナマの声をご紹介します。

パワーフライ5ではありませんが、フルサスタイプのe-MTBである「Rail 9.7」のシェイクダウンライド時のインプレ(こちら)や、難易度が高いトレイルでは付き合い方が難しいターボモードでトレイルの長い激坂登坂を制したかった(けど上手く乗りこなせなかった)ライドのブログ(こちら)もトレックのe-MTBの良さとe-MTBライドの楽しさがおわかりいただけると思いますので、あわせてそちらの記事もお楽しみください。


トレック パワーフライ5 スタッフインプレッション

【宮崎の印象】

ひとことで言うと「Eバイク最高!!」です。まずいつものトレイルに行くまでの舗装路がめっちゃラク。マウテンバイクのインプレでソコかよ!と突っ込まれそうですが、余計な体力を使わずにオフロードだけを楽しめるのはうれしくて。最後まで集中力を保っていられるというか。今回走りに行った狭山湖までは基本登り、なのでたどり着くまでにやや疲れるんです。私は車も持っていないので自走で行くしかないですし、男性スタッフと走ればやっぱりみんな速いし…パワーフライ5は、体力の差もパワーの差も、スピードの差もすべてをまるっと帳消しにしてくれます。

ちょっと走る場所をミスっても、グッと踏み込むとアシストが効いてクイッと持ち直してくれる安心感があります。バッテリーもモーターも低重心設計で起き上がりこぼしみたいに、簡単には倒れないぞという安定感を感じます。多少コースどりが怪しくてもなんとかなってしまうので、自称バイクプラスイチどんくさい私にピッタリ。今回乗ったパワーフライ5はフレームサイズSでホイールも27.5インチ、小柄な私でも取り回ししやかったです。スマートホイールサイズといってフレームの大きさに適したホイールサイズを採用しているのはトレックならでは!

車体はたしかに20kg以上あって持ち上げるのは大変なのですが、実際乗るとハンドリングの軽いこと!かなりの急坂でも、普通にペダリングしていれば、モーターがウィーンと音を立てて登っていってくれる心強さ!いつもはハンドルにへばりつくように体重かけても登りきれないような場所も、スイスイ進むので、うっかりハンドルに荷重をかけるのを忘れて、前輪が浮き上がってしまいそうなほどに。

いつも男性スタッフに混じってライドに出かけるわけですが、つねに私は最後尾です。単純に、遅いし、コース取りが悪かったり、ビビってたりするんですけれど、E-MTBを手に入れた今日の私は無敵!下ったあとに急に登り返して失速するようなシーンでも、「お先に~!!」っと余裕でゴボウ抜きできちゃいました。き、気持ちよすぎる。

ちょっと先まで行って、他の人の写真撮影で待機できるほどの余裕があるなんて、こんなのはじめて!!ただ、下りになるとすぐに24km以上出るので、そこからの踏み込みにはアシストが効かず、下りではスーパーキャリバーとかスラッシュに乗っているスタッフにどんどん抜かれていきます。下りだと車体の重さもあってややブレーキに不安が出てくるので、身の丈にあったスピードを維持できるのはいいのかもしれません。スピードを犠牲にしてでも登りが楽な方が、トータルでみて楽しいのはもはや言うまでもなし!

車体の重さを感じるのは、急坂で登りきれずに降りてしまったとき押し歩くのが大変なくらいで、乗車中には重はまったく感じません。アシストをOFFにしたときにもずっしりきますけど。エコモードのナチュラルなアシストは自力で漕いでいる感じがしてそれもいい。アシストに頼ってしまうと、ついつい重めのギアで地面に押しつけながらグイグイアシストを効かせるのも楽しくなってきて、ギアチェンジを忘れてなんか疲れてしまうハメに。。アシストがあるっていってもギアチェンジは大事だとあらためて気づきました。

E-MTBは弱者の味方。体力もテクニックもカバーしてくれる。いつものトレイルが、いつも以上に楽しい、なぜかというとやっぱり登りが楽しいと思えるから。その分下りにも集中できて、始終気分は最高でした!

【飯塚の印象】

普段乗るXCマウンテンバイクとは大きく変わり、体力等が必要になる上り坂では一目瞭然なほどユニットのアシストがとんでもなく効き、呼吸も乱れず余裕でスイスイ進んでくれます。

車体重量はユニットのないマウンテンバイクに比べれば数値でも10kg以上の重さ、でもそれを感じさせないほどパワフルで、ターボモード、EMTBモードのグンッと突き進む感じは一度体感したら手放せなくなるほど速く、トレイルライドの環境のみならず、そこまでの道中(舗装路など)でもスイスイ進んでくれ、あんまり変速ギアを変えることを忘れてしまうほど。

凸凹した路面などを走る際、普段なら走るラインや姿勢、ギア変速などなど状況に合わせた乗り方を心がけてますが、eバイクになったらそれらの半分がなくなり、夢中で走るのを楽しめてしまうのが個人的に衝撃でした!これからトレイルライドを始めてみたいけど色々と不安に感じられてる方こそ、eバイクはその不安と思う部分はほとんどなくなる楽しい乗り物です!!

【相田の印象】

体力にもよりますが、ターボモードを使用して平地で20km程度の速度を維持していても心拍も大して上がらなければ呼吸もそんなに乱れることもありません。乗りにいった日がいずれも寒かったこともあり、なかなか体があたたまらなかったくらいです。そういう意味で、eバイクは本気で走りたい場所まで体力をしっかりと温存してくれるとてもナイスなバイクです。

ノンアシストMTBでは難しかった激坂登りに何度挑戦しても尚まだイケる! ノンアシストMTBと同じ距離のライドならいつもよりも翌日の仕事にひびかない! 時間に余裕があるならもう少し足を伸ばしてみたくなったりもします。多くのひとのいろんな可能性という扉を開けてくれる楽しい自転車なんです!

ただ...アシストのお陰で楽にこなせるはずの登りがいつものライドよりも気がつけば運動強度が高い気も...。eバイクに乗るとどういうわけか登りで頑張りたくなってしまいます。ボクはこんなに登れるんだー!!!と。。アラント+8でも、レイル9.7でも、パワーフライ5でも、同じアシストユニットを搭載したトレックのeバイクラインナップの全てで、まんまとノせられてしまい、ついつい楽しすぎて頑張ってしまいました! ...で、蓋を開けてみると、30kmほどのライドでもなかなかのやり切った感と翌々日、いや、翌週にまで響きそうな疲労感が残る結果に。弊社西村のような日本中の運動不足のおとーさまがたにはホントくれぐれもご注意いただきたくw

バッテリーがダウンチューブに内蔵されているeバイクはどれも同じかもしれませんが、重い物が体の真下、しかも低い部分に集中して設置されているため右に左にバイクを振るような操作が思ったよりやりやすかったのも好印象です。重量はどうしてもノンアシストMTBに比べると重くなってしまうためそういう操作が難しくなってしまうような先入観があったのですが、安心しました。むしろ、振り子ののような安定感すらあります。


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