引っ越しと価格改定をきっかけにE-bike「FX+2」を購入した話【staffレビュー】

遂に!! 多摩店スタッフ大西、E-BIKE・FX+2を購入しました!! 以前からE-BIKE欲しいなあと思っていましたがなかなか購入のタイミングが無く…… 転機は引っ越しで通勤距離が倍に伸びた事と先月のFX+2の値下げのお知らせもあり『今しかない!』という事で購入に至りました。今回はFX+2を購入した自転車店スタッフの車体紹介とインプレッションをお届けします。

TREK(トレック)が追及した新しいスタイルE-BIKE、FX+2

多摩店スタッフ大西、FX+2を購入

アメリカの自転車メーカーのTREK(トレック)。様々なスポーツ自転車のラインナップがあり、電動アシスト自転車のE-BIKEにも力を入れています。 今までは日本でラインナップされている製品は電動工具メーカーのBosch(ボッシュ)社製のドライブユニットが主流でしたが新しく登場したのがHyena(ハイエナ)社製のハブドライブシステムのE-BIKEです。

見て下さい!このスタイリッシュな外観!一見するとあれ?これはE-BIKEなの?と思ってしまいます。 バッテリーはフレームのダウンチューブに内蔵され、リアホイールのハブ軸がアシストのユニットになっています。この仕様によりバッテリーが露出しないのでスッキリとした外観になり軽量化にも貢献しています。

FX+2のMサイズの重量で17.69㎏になり従来のモデルより約5㎏軽量です。 17.69㎏というとトレックだとフルサスのアルミフレームバイクのSlash8に次ぐ重量で持ち上げられないような重さではありません。(ポケ〇ンでいうとラッ〇やジグ〇グマと同じ重量ですね、まあ可愛い♪)

この軽量さとHyena社のハブモーター(250W、40NW)、トレックの人気クロスバイク・FXのジオメトリーを踏襲したFX+2はスポークバイクらしい操作性・反応性に、漕ぎ始めてからそっと背中を押してくれるアシストが絶妙に合わさったモデルです。 それだけでなくライトやスタンド、フェンダーやリアキャリアー等普段使いに必要な装備も全部付属されているのでサイクリングから通勤通学、ちょっとした移動やお買い物までなんでもござれなE-クロスバイクになっています。

Hyena製のドライブユニットのしくみ

Hyenaの電動自転車システムについて

Heynaの製品紹介

Hyena(ハイエナ)社は台湾にあるE-BIKE用パーツを開発しているメーカーです。高品質なインテグレーション製品と優れたソフトウェア、使いやすいアプリケーションを開発しています。先日台湾の自転車ショーでハイエナ社のユニットが搭載された10㎏を切る超軽量なロードバイクが展示されていたのも記憶に新しい所です。

今では様々なスポーツ自転車のメーカーがHyena社製のドライブユニットを使用しており、現在トレックではクロスバイクのFX+2、ロードバイクのDomane+5がラインナップされています。

HyenaのEバイクユニットの内部構造

構造としてはこんな感じです。 バッテリーはフレームに内臓されており、そこからペダルの回転を感知するセンサーになっているボトムブラケットとドライブユニットであるリアホイールのハブにケーブルが接続されています。また前後のライトにもバッテリーから電源が供給されています。 この構造にする事で普通のクロスバイクと変わらない見た目になり車体の軽量化にもなります。

シンプルなコントロールユニット

FX+2のコントロールユニット

FX+2にはシンプルで操作しやすいLEDリモコンが搭載されています。ボタンは+、-、電源ボタンの三種類で操作します。右に5段階のバッテリー残量と3段階のアシストレベルがわかるインジケーターが搭載されています。付属ライトのオン/オフも+ボタン長押しで操作できます。

因みにこのコントロールボタンの感度がめっちゃ良く、さっと触れただけで感知してアシストモードが変更してしまう事も(笑)

Hyenaアプリと連動したスマホディスプレイ

Hyena Riders Assistantアプリ

コントロールユニットが物足りない・・・、スピードとかが見れるようになるといいなと思ったそこのアナタ!!安心して下さい!入ってますよ!(そんな機能が)

必要なのはご自身のスマホです。Hyena社は独自のアプリケーションを無料で提供しており、バイクをBluetooth経由でペアリングして情報をスマホで確認できるようになっています。

アプリのダウンロードはこちらから→Hyena Rider Assistant(外部リンク)

バイクとスマホをペアリングしただけで車体のシリアルや搭載ユニットの詳細が表示されます。 また走行中はアプリがスピード、距離、ケイデンス等が表示されるディスプレイに早変わり!GPSとも連動しているので現在位置を地図で確認したり走行記録を取る事もできます。このバイクにはぜひスマホホルダーを付けて頂きたいなと思います♪

【いきなりコラム①】充電問題をなんとかしたい!

FX+2の充電口

FX+2は見た目のスマートさと軽量性を重視しているので簡単にバッテリーを付け外しする機構は備わっていません。(メンテンナンス等で販売店でバッテリーを外す事はできます。) そこで出てくるのが充電問題。

直接バイクに充電ケーブル(約3m)を差し込む必要があるのでバイクを駐輪場に置いている方にとっては電源コードを持ってくるのが厳しいと思います。 幸い私は1階に住んでおり、自転車を玄関に持って入れるので延長コードと組み合わせて充電しています。その他の方はどうすれば良いのでしょうか?

レンジエクステンダーを取り付け

【レンジエクステンダーを使う】

車体に取り付ける事で走行距離が倍になるレンジエクステンダーは簡単に取り外しができ、家に楽々と持ち運ぶ事ができるので充電も容易です。 金額はコチラも車体と同時に値下げしており69,900円で購入できます。(製品ページはコチラ⇒ハイエナ レンジエクステンダーバッテリー)

レンジエクステンダー自体はフレーム内のバッテリーに給電してくれるという機能は無いのでそこは勿体無い気がしますが、車体を時折家の中に持って入って充電できるという方にはレンジエクステンダーと組み合わせて使用するのがおススメな選択肢です。

階段を自転車を持って上がる

 【自転車を階段で持って上がる】

 2階に住んでいる方は階段でなんとか持って上がれると思います。普通の電動アシスト車はおススメできませんが軽量なFX+やDomane+であれば担ぐ事もでき、成人男性であればちょっと持ち上げて階段で運ぶ事もできると思います。3階以上はちょっとしんどいかもしれません💦

自転車の前輪を持ち上げる

【エレベーターを使う】

FX+2の軽量性を生かして前輪を持ち上げてエレベーターの中に入れて持って上がるという方法です。自転車を正立させていると入らないエレベーターでも、前輪を持ち上げて90°位傾けた状態だとエレベーターに入るというケースがあります。これで上層階に住んでいる方でも玄関まで自転車を持って運ぶ事ができます。

FX+2にはフェンダー(泥除け)が付いているので90°持ち上げた状態のまま移動するとフェンダーが地面に擦りますので気を付けましょう。 ※エレベーター内に自転車を持ち運ぶ際はマンションの管理規約を確認しましょう。また他にエレベーターを利用する方がいたらそちらを優先するのがマナーです。

『FX+2欲しいんだけどちょっと充電がねー』というお客様がいらっしゃいましたらスタッフまでお気軽にご相談下さい!一緒になんとか解決していきましょう!!

気になるFX+2の走行性能をチェック

平地でグングン、坂でラクラク♪

FX+2を平地で走行

それではFx+2の走行性能をチェックしてみましょう。Hyena社のアシストユニットの特徴としては自然なアシスト感があります。リアハブモーター式なのでホイールが回転し始めてからアシストがかかるので動力がペダルに伝わって漕ぎが軽く感じるまで若干のタイムラグがあります。この特徴が背中をそっと押してくれるような自然なアシスト感を演出しているのです。

普段からスポーツ自転車に乗っている私は漕ぎ始めはしばらく立ち漕ぎを行ってから座る癖があるので急発進するアシストよりかは、この自然なアシストの方が乗りやすくサイクリングの楽しさを感じやすいです。アシストが切れる時速24㎞に近づくにつれてアシスト力が弱まってきているのを感じますが時速24㎞を超えても急ペダルが重くなるわけではないのでアシストが切れたのに気づかず漕いでいる事もあります。

そもそもアシストをOFFにした状態でも普通に走れます。はじめてクロスバイクに乗る方はこの状態でも軽快さを感じる事ができるでしょう。平地であればアシストモードはL1(弱)やL2(中)がペダルを漕いで運動している感触を残しつつ手助けをしてくれるので良いでしょう。しんどいなーとかめんどくさいなーと感じる時はL3(強)がおススメです(笑)

FX+2でヒルクライム

坂道ではどうでしょうか?幸いにもバイクプラス多摩センター店周辺はどこを行くにしても坂道だらけです(笑)最初に引っ越しの件に触れましたが、私の新たな自転車通勤コースに峠が加わったのもE-BIKEの購入動機のひとつです。自然と速度が落ちる坂の上りはアシストがかなり効いてくれます。斜度に合わせてアシストレベルやシフトチェンジを行ってペダリングしやすい組み合わせで上りましょう。

急勾配になってくると多少漕ぎの重さが出て来ますが、心拍がぐっと上がるような重さではないので走破できます。当然ながらアシストの無いスポーツ自転車とは登りの楽さが断然違います。アシストのパワーと車体の軽さが絶妙に合わさってヒルクライムが楽しく感じました。ヒルクライムをメインに楽しまれる方は更に軽量なロードタイプのDomane+AL5だったりギア比がもっと軽くなるようなコンポーネントのカスタムがおススメです。

充実した装備が付属されているFX+2

フロントライト
フェンダーとリアキャリア
キックスタンド
チェーンガード
  • 前後ライト
  • フルフェンダー
  • リアキャリアー
  • キックスタンド
  • チェーンガード

FX+2には普段使いや通勤通学であると嬉しい上記のアクセサリーが標準で全部付いています。これらを全て購入すると4万円前後はするでしょう。ライトの電源はフレームの内蔵バッテリーから供給されるので充電いらず。

水しぶきの跳ね上がりをしっかりとガードする幅広の泥除け、専用のバッグや様々なバッグに対応するリアキャリアー、車体をしっかりと支えてくれて長さ調節も可能なキックスタンド。チェーンの脱落や裾汚れから守ってくれるチェーンガードまで至れり尽くせりのラインナップなので普段使いにもぜひ使ってほしいのがFX+2です。車体も持ち上げられる重量なのでさっと方向転換したり段差がきつい箇所は自転車を持ち上げて行く事ができるので扱いやすいE-BIKEです。

ライトが明るい!視認性抜群

FX+2のフロントライトの照射範囲

夜に試乗してみてびっくりしたのがライトが非常に効果的で見やすい!という事です。明るさは120lumen・40luxのライトが付属されており前方の路面のみを照らす配光になっており他の道路利用者に配慮された設計になっています。 普段は1000lumenのボントレガーのライトを使用していますがFX+2付属のライトでも走行中に視認しておきたい箇所が適格に照らしてくれるので安心して走行できます。

FX+2のリアライトの被視認性

リアライトは横幅約10㎝の大きな盤面を使用しており被視認性抜群です。またタイヤのサイドウォールにも反射素材が使われており夜間走行時に目立ってくれます。電源はバッテリーから供給してくれるのでライトの充電の心配はありません。バッテリー残量が残り4%になるとアシストが切れ、残りはライトの電力として供給されます。

航続距離67㎞は本当か!?多摩川サイクリングコースをライド

関戸橋からのサイクリング

FX+2でどこまで走れるか!多摩川のサイクリングコースを走って検証! 今回のスタート地点は関戸橋で多摩川の左岸(東京方面)を走って羽田空港までいきます。バッテリー100%の状態からスタートしアシストレベルは1(弱い)の状態で常にアシストがかかる状態の時速20~22㎞を意識して漕ぎました。スマホを自転車にセットしてHyenaのアプリを起動して走りました。それではレッツゴー!

Heynaアプリの地図画面

HRAアプリで確認するとL1(弱)のアシストモードだと走行距離は54㎞と表示されています。これはHyena社の独自の計算による航続距離ですが、トレックが表記しているのは自転車協会が定める電動アシスト自転車の規定に基づく航続距離で67㎞です。関戸橋から多摩川の河口付近まで行って折り返すとちょうど67㎞になる計算です。

因みにHyena社のボトムブラケットタイプのケイデンスセンサーは非常に反応が良くつぶさに変化するケイデンスの数値を見るのがとても面白かったです。(画面の見過ぎには注意) アシストが働いていると重いギアにしてついスピードを上げたくなってしまいますが、軽いギアでクルクルとペダルを回してあげるとアシストの反応や効率が良くなりますので、楽をしたい方は少し高めのケイデンス(1分間に70~80回転)でペダルを漕ぐのがおススメです。

河川敷の坂道

河川敷で坂が登場するのは橋の下をくぐる時です。 気持ちよく河川敷を走っている所にアンダーパスに遭遇するとしんどいなー、折り返すのメンドクサイなーと思ってしまう私ですがアシストのおかげで難なく乗り越える事ができます。寧ろ『アシストガンガン効いてる~!!』と嬉しくなってきます(笑) 。

この日は強烈な春風が吹いており河口に近づくほどに向かい風がきつくなってきました。普段のクロスバイクやロードバイクだったらもがきながら漕いでいますがこれもアシストの力を借りてスイスイ行けます。車体の重量もそれなりにあるので強風の際にもバイクが左右に振られず安心して走行できました。

グラベルロード

途中未舗装路区間も走りました。車体がふらつきそうな路面でもアシストの推進力と700×40Cの幅の太いタイヤのおかげで無事走破できました。グラベルタイヤに交換しても面白そうです。これはE-MTBへの目覚めか!?

【いきなりコラム②】ゆっくり走ろう多摩川

ゆっくり走ろう多摩川サイクリングコース

多摩川サイクリングコースは自転車だけでなく歩行者の方もたくさん利用しています。それだけでなく河川敷でスポーツやレジャーで遊んでいる方もたくさんいらっしゃるので自転車に乗っている方は安全な走行が求められます。信号も無いのでついついスピードを出してしまいがちです。

E-BIKEはアシストの効く速度が制限されている(時速24㎞まで)点と一度停止しても直ぐに元の気持ち良く走れる速度に戻れるという点でメリットがあります。実はE-BIKEは体力だけではなく心にも余裕をもたらしてくれる素敵な自転車と言えます。いつでも止まって「お先にどうぞ」が出来る気持ちを持って走りましょう。

多摩川サイクリングコースのゴールに到着!果たしてバッテリー残量は・・・

サイクリングのゴール

そうこうしている間に多摩川サイクリングコースの終着点・羽田空港の前にある穴守稲荷神社旧一の大鳥居に到着。のんびりと1時間45分のサイクリングで距離はここまで約36㎞、バッテリーは37%消費していました。ここまで走って来ても疲労感が全くないのはE-BIKEのおかげですね。

多摩川河口までの記録

このまま折り返して帰ろうかと思いましたが強烈な空腹感が襲ってきたので寄り道をしました(笑)

ペラ丼

多摩川サイクリングコースから大田区の一般道に入り平和島のお食事処へ。カツとチャーシューが夢の共演を果たした『ペラ丼』を頂きました。

お腹が満たされた後は帰るだけです。ガス橋まで戻る途中に一般道を走りましたがストップアンドゴーの多い道路では発進も楽にできて周囲を見渡しやすい乗車姿勢のFX+2がとても快適に感じました。

多摩川サイクリングコース(右岸)

帰りは多摩川の右岸(神奈川方面)を通って行きました。午後になって気温も上がってきて汗ばむ陽気でしたが軽快にライドを続ける事が出来ました。普段の私であればだいたい50㎞を走った辺りから腕や腰、膝などどこかしらの痛みが出てくるのですが今回はそれも無く・・・凄いぞEーBIKE!

関戸橋のゴール地点

ライドスタートしてから約4時間経過、元の関戸橋に帰ってきました。トータルで76㎞、気になるバッテリー残量は34%、しかしスマホのバッテリー残量が20%(笑)、 この結果だと平地では一回の充電で約80㎞は走行できそうです。アシストを上手くコントロールしていけばお店から江ノ島への往復約100㎞も夢ではありません。

今回は体重80㎏オーバーのスタッフが平地を走行した検証結果でしたが、体重や勾配のある道によっては走行距離も変わってくると思います。次回は本格的なヒルクライムにチャレンジしてみようかなと思います。

港北店スタッフによるDomane+のヒルクライムブログはコチラ⇒Domane+5で激坂和田峠を攻めてみた!

FX+2と多摩店スタッフ大西

いかがでしたでしょうか、TREKのFX+2はスポーツ自転車としての軽快な走行感覚を残しながらも自然なアシスト機構を備わったハイブリットE-BIKEです。通勤通学の普段使いの際はアシストを強めに設定して楽々と、休日のサイクリングはアシストを弱めにして運動感覚を残しつつしんどい場面はレベルを調節して、と一台で様々なシーンに使えます。今後は私の通勤の相棒として活躍してくれるでしょう。

身長176㎝ですが足の長さがほんのちょっとだけ足りなかったのでMサイズを選択しました(笑)身長や股下、乗り方でサイズも変りますのでお気軽にご相談下さい。TREKのE-BIKEはバイクプラス各店で取り揃えておりますのでぜひ一度試乗してみて下さい。本当に楽しいバイクです♪

Fx+2はバイクプラスのホームページから注文できます⇒値下げ!!TREK FX+2(トレック エフエックスプラス 2)


バイクプラス多摩センター店外観写真

バイクプラス多摩センター店

こちらのブログは私たち多摩店スタッフが書きました!