X-Caliberにドロッパーシートポストを取り付けてみた

所沢店の宮崎です!以前Rail9.7のドロッパーシートポストをrockshox-reverb-axsに変えたという報告をしましたが、ということはワイヤー引きのドロッパーシートポストが1セット余っているということに気づきました。

まわりのスタッフを見ても、ドロッパーシートポスト使っていないのは私くらい。なのでおこぼれちょうだいいたします!今回は愛車のX-Caliber7のドロッパーシートポスト化をしてみます。

ドロッパーシートポストって??

ドロッパーシートポストは、サドルの高さを工具なしで、しかも自転車から降りることなく変えることができるというアイテムです。マウテンバイクのエンデューロやダウンヒル系のフルサスバイクのラインナップを見てもドロッパーシートポストは標準装備されています。下りなどではとくに斜面に合わせてサドルからお尻を浮かせて、腰を車体の後ろ方向に引いて、重心を後ろにしてバランスをとりますが、サドルが高いとジャマで足に引っかかります。

マウンテンバイクの登りのイメージ写真

逆に登りではサドルが低いと力も入らないですし、ハンドルに加重がかけにくくなるし、そもそも漕ぎにくくなってしまいます。ドロッパーシートポストがあれば、走る状況に応じて自転車から降りることなく、最適なサドルの高さにすることができるんです。

最近はクロスカントリーでもテクニカルなコースが多くなってきているため、XC系のバイクにドロッパーシートポストがついていることも増えてきました。X-Cailberと同じフレームを使っているRoscoe7には最初からついていますね。

私のエクスキャリバーは販売時は普通のシートポストではありますが、ドロッパーシートポストに対応しているフレームなのです。エントリーグレードのマウンテンでもいろいろトレイル楽しんじゃいなよ!というTREKのメッセージが聞こえてきそうです。

ドロッパーシートポストの多くは、ポスト最下部からワイヤ―が出ていて、ハンドルのレバーにつながります。なので、そのワイヤーがフレームから出てくるための穴がシートチューブに必要なのです。ワイヤーを内装できない場合は、ワイヤレスという選択肢もあり!

☆そのほかマウテンバイクのラインナップ

ドロッパーシートポスト取り付けの前に…

フロントをダブルからシングルに!

ドロッパーシートポスト用のレバーをハンドルバーに取り付ける必要があります。シフトレバーがあると、ハンドル周りがごちゃついてしまうのと、ハンドルを短くカットしている手前取り付けできるかすら怪しい。なので、これを機にフロントディレーラーを取り払って、フロントシングル化もしてみました。最近はマーリン7からフロントシングル化されていますね。

狭山湖周辺を走るにしても、急な登り返しに対応しやすくしたいという気持ちもあって、フロントのチェーンリングを小さくしてフロントシングル化した方が、走行中の操作を減らすことができていいのではないかと思ったのです。これは正解。フロント変速を軽くしたときに、リア変速はちょっと重くしてという操作をしなくて済むし、漕ぐことに集中できてほんとラクになりました。

レースフェイスのナローワイドシングルギア

とはいえリア9速用なので、シングルギアのクランクのラインナップが現行では見当たらず。しかしコンポをまるっと変えるほどの予算はないので、チェーンリングだけを交換することに。レースフェイスのナローワイド30T。

カラーはもちろん西武ライオンズファンですから、青!これで心置きなくドロッパーシートポストの取り付けに取り掛かれます。

いよいよドロッパーシートポストの取り付け

ダウンチューブにあるドロッパーポストのワイヤー用の穴

購入時からずーっと蓋がされてきたドロッパーポストのワイヤー用のシールをはがします。えいっ!

ここで一つ問題が発覚。
Rail9.7についてきたシートポストが、もともとついてるシートポストよりも長すぎて、最適なサドル高が出せません。

ドロッパーシートポストが長すぎる
元々のシートポストより明らかに長い・・・

さてどうしたものか。解決策としては

①最適なサイズのドロッパーシートポストに買い替える
今回取り付けをしようとしているBontragerのLine Dropper Seatpost(¥24,200)には長さ違いでラインナップがあります。

・シートポスト径31.6mm x シートポスト長350mm xトラベル量 100mm
・シートポスト径31.6mm x シートポスト長395mm xトラベル量 125mm
・シートポスト径31.6mm x シートポスト長445mm x トラベル量150mm

いま取り付けようとしているのは一番長い445mmのもの。短くすればその分軽くもなりますし。内部のスモールパーツも別途購入可なんですけれど金額的にちょっと考えたくなる。。。

②ドロッパーシートポストの可動量を調整する

トラベルリデューサーパーツ
30mm分トラベル量を調整できる専用パーツ

なんと、BontragerのLine Eliteはトラベルリデューサーをという別売りの専用パーツを取り付けるだけで、10mmないしは30mmのトラベル量減ができるんです。

フルサスのMTBを見ると、シートチューブはBBに向かって直線というわけにもいかず、そもそもシートポストがフレーム側にささる長さが短め。なのでこうしてシートポストのトラベル量を微調整できるようにしています。(※ロスコ7やレイル5に付属のドロッパーシートポストは種類が異なるため調整ができません)

今回の場合、30mmのトラベルリデューサーを使えば問題解決!できました。よかった~。

トラベルリデューサーの取り付け

取り付けはポスト上部のパーツを外して差し込むだけ。

さて、続いてアウターワイヤーをフレーム内部に通します。インナーワイヤーをガイドにしてとりあえず通しておきます。

ドロッパーシートポスト取り付け

レバーを取り付けて、インナーワイヤーの太鼓をシートポスト下部に取り付けてフレームに差し込んでいきます。ワイヤーが抜けないように、ハンドル側からワイヤーを引っ張りながらシートポストを挿入していきます。

ドロッパーシートポスト用のレバー

レバー側にインナーワイヤーを固定して、ワイヤーのなじみをとって微調整。レバーの位置はグリップを握ったときに邪魔にならず、親指で押せるところでOK。完成です!

完成!

漕ぎやすいサドルの高さ

これが普段の街乗りや平地走行時のサドル高です(あと5㎜くらい下げたい感じもしますが…)

ドロッパーシートポストでサドル高を下げた状態

サドルに座りながらレバーを押せば、シートが自動的に下がります。サドルに座りながらでも足がべったり地面に付く状態です。

トレイルだけでなく、街中でもドロッパーシートがあれば、信号待ちなどで止まるときにサドルを下げてしまえば、わざわざ腰を浮かせる必要もなく、座ったままでいられます。これは便利!

エクスキャリバーにドロッパーシートポストを取り付けてみた

なんか見た目もカッコよくなりましたし、本格MTBっぽくなりました。

ドロッパーシートポスト化のご相談は店頭にてお気軽にどうぞ~!取り付けのできるモデル、できないモデル、サドルの高さやシートポスト長の確認が必要なためぜひ実車をお持ちください!


バイクプラス所沢店

こちらのブログは私たち所沢店スタッフが書きました!