自転車通勤で安全に車道走行する上で気を付けたいポイントと交通ルール
自転車通勤ではいろんなところに危険が潜んでいます。その危険とは、被害者にも加害者にもなり得る危険。ルールを守りマナー良く走行していれば危険はかなり回避できます。常に安全運転を心掛け、被害者にも加害者にもならぬようライドを楽しみましょう。通勤に限らず車道を走行する際のよくある危険や注意点などをご紹介します。
自転車の交通ルールについてはこちらで学ぶのがオススメです!
2017年に行われた道路交通法改正により、自転車の交通違反に対する取締りが強化されましたが、それを反映した本がこちらになります。
走っていると様々な交差点にでくわしますが、実際に走っていて混乱する交差点の例を絵を用いて解説しているのでとてもわかりやすいです。
以下では、私たちが実際に「こうしないと危ないな」と感じている具体例をいくつかご紹介します。
車道の危険なポイント
法律上自転車は車道の左側を走行するもの。車も横行し危険なポイントも多い。

注意:
- 路上駐停車している車
急にドアが開いたり、動き出してりと危険です。
車の陰から人が飛び出してくることもあります。
避ける際は後続車が来ていないか確認が必要です。 - 段差や側溝
段差や側溝にタイヤがとられ大転倒することもあります。 - 歩道から突然車道に出てくる自転車にも気をつけて!
傘さし運転やスマホを操作しながらの運転は禁止されています。

注意:
- ながら走行は法律に関係なく危険です!
携帯電話を使いながら、音楽プレイヤーを聞きながら、これでは危険の察知・退避ができません。 - スピードの出しすぎにも注意!!
車と同様、自転車も急には止まれません。
常に安全に止まれるようスピードでの走行を心掛けましょう。 - 並走は禁止
自転車同士での並走は道幅を狭めて車や歩行者の邪魔になります。
同時に自らも危険にさらされますのでやめましょう。
交差点はココに注意!
歩行者・車・自転車が行きかうのが交差点。そこには多くの危険が潜んでいます。

注意:
- 車用の信号を守ること。
これは当然のルールです。
ただし、歩行者・自転車専用とある場合はそちらに従い自転車横断帯を渡りましょう。 - 左折車の巻き込みに注意
左折車に巻き込まれる事故が非常に多いです。
車からは斜め後方は死角で見にくいので車を先に行かせたほうが安全です。 - 目立つ色のウェアを着用しましょう。
- 歩道で信号待ちをするのではなく車道の停止線『止まれ』で待つ
薄暗くなる前には前後ライトを点灯する

注意:
- 前後のライトは絶対に必要です!
路面状況の把握のため、また対向車に気付いてもらうためにフロントライトは必要です。複数つけた方が安心です。 - フロントライトだけでなくテールライトも必ず付けましょう。
テールライトをつけないと、後続の車や自転車からは闇に溶け込み非常に見えずらくなります。
前には白色、後ろには赤色がルールです。 - ホイールの反射板もつけておいた方が良い
道路を横切る場合は前後ライトをつけていて気づきにくい場合が多いですが、ホイールの反射板に車の前照灯が反射してよく目立ちます。
前には白色、後ろには赤色の反射板も。
夜間は周囲から見えていないと思え!
自転車通勤での夜間走行は視界が悪く危険も多いので、より注意が必要!

注意:
- 黒い服装は控えましょう
黒っぽい恰好は闇に溶け込んでしまいます。
明るい色のウェアを選択し周りから見える服装にすることも大切です。 - 反射素材を使った小物は欠かせません
反射素材を使用したものを身に付ければ暗闇でも目立ち安全です。
ウェア、バッグ、裾どめなど、反射素材がついたものがあります。 - 段差や路面のギャップに注意
ライトを付けて走行していても夜間は視界が悪いです。
歩道との段差や路面の穴などにタイヤが取られて転倒ということも考えられます。
何があっても対処しやすいようにスピードの出し過ぎないことが大事です。
雨天時に発生する特有の注意事項
雨の日には普段とは違う点にさらに注意が必要になります。

注意:
- マンホール、白線は滑る
ひとたび雨が降ると路面は非常に滑りやすくなります。
特に滑りやすい白線やマンホールなどは特に気をつけましょう。 - 傘ではなくレインウェアを着ましょう
傘をさしての走行は非常に危険です。
ハンドル操作もままならず、とっさのブレーキもかけられません。
レインウェアを着れば両手を使えるので危険の多い雨の日には欠かせません。 - 雨天時は日中でもライトを点灯点滅させたほうが安心。
- ブレーキの効きが悪くなる
滑りやすいだけでなくブレーキそのものの効きも悪くなるので速度は控えめに。
いつものタイミングよりもはやめの減速を。
最後に
警察が『車道通行』の原則を徹底し取り締まりを強化し始めて久しいですが、それに呼応する形で各地で自転車通行帯の整備が進んでいます。まだまだこれからですが、歩行者もクルマも自転車も、安全に通行できる道路環境になってほしいですね。
ただし、いずれにしても『ルールを守ること』『マナー良く走ること』『起こりうる危険を知っておくこと』は大切です。注意すべきことや守るべきことが色々わかってくるとこれまでよりも随分と安全に走れるようになります。自転車通勤を安全に楽しんでください♪
警視庁のウェブサイトで、自転車の交通ルールについて詳しく記載されています。わかりやすくておすすめです。