
自転車通勤の必須アイテム紹介
クルマもオートバイも歩行者ももちろん自転車も、誰もが急いでいる朝の通勤時間帯は渋滞しやすいだけでなくマナーの悪い人やルールを守らない人も散見され、安全なライディング環境とは言えない状況もしばしば。そのような状況下でも安全で快適に気持ちよく自転車通勤を続けられるように、必要な自転車用品をしっかりと揃えましょう。
これから自転車通勤を始めようとお考えの方は、やってみないと継続できるかどうかわからないから必要最低限のグッズだけにしておきたいと思うかもしれません。しかしながら、週二日の自転車通勤だろうと週五日の自転車通勤だろうと、揃えるべき必要なアイテムの数に大きな違いはあまりありません。
必要なグッズを最初にしっかりと揃えた上で、最初は無理をせず二日に一回などのペースで自転車通勤をスタートさせるのがよいでしょう。特に往復の距離が長い方はのっけから気合を入れ過ぎて挫折…といった笑い話にならないようにしたいものですね(笑
それでは自転車通勤するなら必ず揃えるべき自転車アイテム&グッズをご紹介していきたいと思います。
目次
カラダを守る自転車グッズ
ヘルメット
通勤距離や頻度に関係なく『必須』です。
『通勤程度の自転車ライドならばヘルメットなんかなくたって問題ないだろう』とか『せっかく朝セットした髪型が崩れるからヘルメットなんか被りたくない』とか『自分に限って事故るわけがないからヘルメットなんか被らなくても大丈夫』とか『似合わないからかぶりたくない』と考える方もいるかもしれません。
しかし、朝も夕も通勤の時間帯は道路が混んでいる時間帯でもあり見にくい時間帯でもあるので、交通事故の危険性はグッと高まります。
交通事故の場合、人体で一番重い部分である頭部を損傷する確率がダントツで高いのですが、多くの場合ヘルメットを被っていることで怪我を低減できることもわかっています。それだけヘルメットは大切なんです。
また、自転車通勤によるケガで仕事に迷惑をかけない、家族に心配をかけないことは、とても大切なことです。それこそ通勤距離や自転車通勤の頻度に関係なく、自転車に乗るときは必ずヘルメットを被るくらいの意識を持ちたいものですね。
自転車用のヘルメットは軽くしっかりとした構造になっています。メーカーによって内側の形状が違うので、自分の頭にフィットするへるメットを選びましょう。
安全のためにも必ずヘルメットを着用しましょう。
自分にあったヘルメットの選び方
ヘルメットは頭の形やサイズに合うものを選ぶ必要がありますので、試着して選ぶのが一番確実です。自転車専門店で必ず試着して購入しましょう。ヘルメットによってはこんなところまで微調整ができるんだ!というモノもありますので、お店の方に説明を聞きながら試着させてもらうのがおすすめです。
衝撃吸収材の質や量などは価格の違いで差はないと考えて問題ありません。高価なヘルメットはサイズが豊富でよりぴったりくるものを選びやすかったり、空気の抜ける穴(ベンチレーション)の数が豊富になったりなど、快適性に関係する部分の機能が豊富になっています。
正しいヘルメットのかぶり方
おでこを出し過ぎないように。
眉毛のちょっと上くらいにヘルメットの前方がくるのが理想的です。その位置になるように耳の前後を通るストラップの長さを調整しましょう。
顎紐の長さは苦しくない程度にしておきましょう。あまり緩すぎると事故などのとっさの時に脱げてしまうことがあり大変危険です。
ヘルメットの交換時期
ヘルメットは基本的に加水分解を起こして年々劣化していくものです。ぶつけたりしていなくても3年で買い換えるものです。一度でもぶつけてしまったヘルメットは発砲スチロール部分が凹んだり割れたりしているため、保護機能が働かなくなっています。すぐに新しいものに交換しましょう。
最近ではボントレガーなどでクラッシュリプレイスメントプログラムを用意してくれている嬉しいメーカーさんもありますので、そういうもしもの時の出費を抑えられるメーカーのヘルメットがおすすめです。
Bontrager安心の保証制度 -クラッシュリプレイスメント プログラム-
クラッシュリプレイスメントプログラムでは、購入後1年以内にヘルメットを破損した場合、無償での交換対応を行っています。破損したヘルメット、購入時のレシート、事故の状況を記載したものをご用意いただき、最寄りのトレック正規販売店にご相談ください。
サングラス
目を危険から保護
自転車に乗ると眼に対する障害が実は多いです。紫外線、風による眼球の乾燥、ゴミや虫が目に入ることもあります。全てが眼球のけがや病気に関係してくる危険です。
特に虫やゴミが目に飛び込んでくるととっさに目を瞑ったり顔をそらせたりするので、ハンドル操作を誤ったり危険を察知するタイミングが遅れたりしてとても危険です。
スポーツ用サングラスがあればこれをほぼほぼ防ぐことができます。スポーツ用はフレームとレンズ前方だけでなく上下左右で目を覆ってくれるので、日差し・紫外線はもちろん風やゴミが入ってくる心配がありません。
アイテムによってはレンズを交換したり色が変わるレンズが有りますので、夜間でもクリアな視界で安心安全に通勤できます。
通勤となると薄暗い朝や真っ暗な夜に走ることが多くなるので、可視光線をあまりシャットアウトしない透明色のレンズかそれに近いカラーのレンズ、裸眼で見ている色とあまり違いが出ないカラーのレンズが良いでしょう。
グローブ
自転車を安全に楽しむ時ヘルメットやサングラスと同様に必要なのがグローブです。グローブを使用することで汗等で滑らず、しっかりとハンドルを握ることが出来ます。万が一転んでしまった場合も手の保護をしてくれるでしょう。
また内側にはパッド(クッション)が使用されている物もあります。このパッドのお陰で長時間ハンドルを握っていても痛くなりにくく安全安心な通勤ライドに繋がります。
視認性を高めるアイテム
テールライト
通勤ライドの帰り道、ほとんどの方は夜だと思います。車道を走っていると後ろから自動車に抜かされていきますが、実は暗闇の自転車は車からほとんど見えないのです。
反射板が付いていても光の当たる角度によってはやはり見えません。つまり、安全に夜を走るにはテールライトが必需品なのです。
テールライトを使用すれば、後方に対して光を発することで常に遠くまで自分の存在をアピール出来るのです。
シートポスト部分やフレームだけでなく、背負っているメッセンジャーバッグや被っているヘルメットにもテールライトを点灯させることでさらに目立つので、ありがちな左折巻き込みなどの事故も避けることができるでしょう。
安全意識の高まりで日中も点灯する方が増加傾向
最近では日中にもライトを点灯させておくことでクルマによる追突事故が減るということもわかってきて、デイライトとして常時点灯・点滅しておこう!というのが新常識になりつつあります。
ヘッドライト
テールライト同様、夜暗い中安全に帰り道を帰るためにも絶対必要な物なのがヘッドライトです。ヘッドライトは対向車等に対してのアピールし、自分自身の位置を相手に知らせます。路面状況や落下物等も確認ができるのでより安心安全な通勤ライドが出来ます。
また、ライトの明るさには様々な種類があります。自分の通勤経路がどういった道なのかによって、ライトの明るさを選びましょう。
バックミラー
ライド中常に道路を真っすぐ進める訳ではありません。駐車している車を避けたり、道を曲がったりもします。自分も止まっていれば後ろを見ても問題ありませんが、走行中では危険です。首だけで後方を確認しようとすると必ず車道側に自転車が寄って行ってしまいます。
そんな時は自転車のハンドルにバックミラーを付ければ、安心して後方を確認出できます。あくまでも目視の補助的な位置づけで使用するべきグッズですが、より安全な走行にバックミラーは非常に役立ちます。
さらに視認性を高めるアイテム
裾どめ
リフレクターが大きいタイプ
裾止めは漕ぐ部分に使用している所にパンツ等を汚れや巻き込みも防止してくれます。走行中に裾を巻き込まれるのは非常に危険です。長ズボンを履いて通勤する場合はかならず裾止めを使用しましょう。
しかも夜間の帰り道反射素材を使用した裾止めを身につければ、より安全に走行できます。
自転車用リュック(バックパック)
リフレクターやライトホルダーが装備
通勤では荷物も必ずあるかと思います。書類を入れたり着替えとかも入れたりしますね。そんな時は自転車用のバックパックがあれば安心です。しっかりと体に固定出来るのでライド中、体からずれる心配がありません。
メーカーによってはテールライトをクリップで取り付け可能となっていたり所々で反射板も使用しているので夜間でも安心です。
また雨の時にはすっぽりと被せる事が出来るレインカバーも付属しているの物もあります。
防水のメッセンジャーバッグ
プロのメッセンジャーも使用しているバッグで、容量も大きく書類やノートパソコンもすっぽり入る大きさ。また、防水性の高いメッセンジャーバッグならば急な雨でも大切な荷物が濡れたりすることはありません。自転車以外の普段でも使えるオシャレなデザインなものもあるので、カジュアルなウェアでもあいます。
前傾し姿勢になっても横にずれてこないよう工夫もされているので自転車通勤にはもってこいです。
その他ベンリグッズ
泥除け
自転車に付けると色々と便利なパーツもあります。スタンドは駐輪する時自転車を立てかける必要も無くに便利です!
泥除け(フェンダー)は取り外しが大変楽で、雨天の時だけ取り付けられます。
キャリアーは荷物等をのせることが出できるので、荷物が多いかたにはおススメです。
キャリア
自転車に荷台(キャリア)を取り付けると便利です。荷物を背負って走っていると乗り辛かったりしますが、荷台(キャリア)を取り付けることで専用のバッグも取り付ける事が出来るので、荷物の持ち運びに便利です。
最近ではロードバイクにも取付できるキャリアもあったり、シートポストにとりつける簡易的なものもあったりと、荷物の量など考慮して選びましょう。
スタンド
会社や駅で自転車を駐輪するときに、スタンドがないと止められないところもあります。
また、通勤著中にどこかに立ち寄ったときもスタンドがあれば気軽に立ち寄れるでしょう。
注意:
カーボンフレームのクロスやロードバイクなどでスタンドが取り付けできないものもあったりしますので、取り付ける際はショップで確認する必要はあります。
ワイヤー錠
太めのしっかりしたタイプ
通勤や通学での自転車を使用する場合、自転車から離れる時間が10時間近くなることもあると思います。盗難の事を考えると、多少重たくても切られにくい太めの鍵の使用をお勧めします。
この鍵をフレームと柱などの固定物につなげることで担いでもっていかれるリスクを減らすことが出来るでしょう。
長いタイプ
長い鍵ならば前後輪とフレームを通してさらに、柱などにつなぐことも出来ます。前後輪が簡単にはずせるスポーツバイクならばホイールが持ってかれないようにフレームとホイールをつなげる必要があります。
また盗難被害を防ぐには鍵を複数取り付けることをおすすめします。複数で施錠すれば鍵を壊して持っていくとしても、時間がかかるので盗む側も狙いにくくなるでしょう。
太めのカギでフレームを柱などの固定物につなげて、長い鍵で前後輪とフレームを通し鍵をする。これで盗難のリスクはかなり減らせると思います。
『地球ロック』がおすすめ!
鍵がかかっている状態でも自転車を持ち運べてしまうような鍵の掛け方は意味がありません!
必ず物理的に持ち運びが困難になるように、電柱やガードレール、フェンスなど、地面から外れない構造物に自転車をくくりつけるのがおすすめです。