ボッシュEバイクのモーターユニット分解

話題のe-bike!BOSCH(ボッシュ)販売店向け講習会レポート

今回eBikeのアシスト機能の心臓であるドライブユニットを製造しているBOSCH社(ボッシュ)で、取り扱いに関しての講習会を受講してきました。これを受講した販売店でないとボッシュのアシストユニットを搭載したeBIKEを販売することができません。

講習会は、午前午後の2部制で午前中は座学、午後は実際の車体から取外&取付の実技、そして試乗という構成。みっちり勉強してきましたので早速レポートします!

はじめに

欧州では日常での利用なもちろん、スポーツとしても人気になっているe-Bike。体力や持久力に自身がなくてもサイクリングを楽しめる電動アシストスポーツバイクです。

どんな方に適しているかはこちらの記事『E-BIKEなら体力を理由に自転車を諦める必要はもうありません! ラクして楽しみましょう!』でご紹介していますのでそちらをご覧ください。

日本でも2018年から各メーカーでの取り扱いが開始されます。TREKでも取扱いがはじまり、今年のTREKワールドのブログ『トレックのe-bike(電動アシスト自転車)『Verve+』誕生!ご予約受付中!』で紹介しましたが、2018年からVERVE+(eBIKE)というクロスバイクタイプのeBikeを購入することができます。

あのBOSCH(ボッシュ)がeBikeの心臓部を製造

オシャレな印象のBOSCH社。エントランスにはカフェも併設されています!

オシャレな外観のBOSCH社。エントランスにはカフェも併設されています!

ボッシュ社はドイツを本拠とし、主要な製品は自動車機器、産業機器、消費財、建築関連機器(電動工具)が有名であり、まず思い浮かぶのが、電動工具や自動車部品ではないでしょうか?

まったくの畑違いと思われるボッシュ社ですが、eBikeに使われているドライブユニット、バッテリー、ディスプレイなどを自社の他分野で信頼性のあるノウハウを投入しているため、ボッシュ社の中でも中心的な製品だそうです。

またボッシュ社は2010年からすでに欧州市場にeBikeのドライブユニットを投入しています。この7年間の間に他地域の市場動向や研究開発を繰り返し、じっくりと時間をかけて製品化されています。VERVE+にはラインナップの中でも最も新しいものになっています。

ちなみに、ボッシュのユニットは3.3kgと他者と比較して軽量に仕上がっているとのこと。

欧米で好評のBOSCH eBike製品の特徴

直観的な操作ができるディスプレイ

講習会を担当してくれたプロジェクトマネージャー高橋さん!

講習会を担当してくれたプロジェクトマネージャー高橋さん!

eBikeに搭載されているのもの一つがディスプレイ。こちらもボッシュ社が培った自動車機器のノウハウが存分に投入されているます。

ディスプレイの操作は簡単で、直感的な操作が可能になっています。

自動車の液晶と同じものを使用しており、どんな天候でも見やすい走行データを表示。またハンドル部にあるリモコンでも簡単に操作することができます。

Intuviaディスプレイは直感的に操作が可能なほど簡単。

Intuviaディスプレイは直感的に操作が可能なほど簡単。

画面は大きく見やすい仕様で、4つボタンが付いており表示も上下に分かれています。

ディスプレイは簡単に取り外しすることができ、取り外しても走行データを確認することができます。また、外れないように裏面にねじ山があるので固定しておくことも。

表示される内容は、アシストモード、バッテリー残量、最高速度、航続距離、走行時間、走行距離、平均速速度、総走行距。
また、手元にあるリモコンでもアシストの変更が簡単にできます。

なかなか見れないドライブユニット!

ドライブユニットの解体図!

ドライブユニットの解体図!

今回の講習会では実際に乗っていて見ることはないであろうeBikeの心臓ともいえるドライブユニット!今回の講習会ではドライブユニットの展開図を見せていただきました。

機能を聞くともうパソコンです!外部にセンサーが3つあり、トルクセンサー(踏力)ケイデンスセンサー(ペダルの回転数)スピードセンサー(自転車の速度)、この3つが1秒間に1000回以上のデータ測定を行い、最適なアシストと駆動力を出します。

そのため、背中を押されるような加速感ではなく、自然に進んでいく感じが味わえます。体感的には1/3が人、2/3をアシストしてもらっている感じなので、頑張らなくても進んでいく感じです!

モーターを外していきます!

モーターを外していきます!

取付、取り外しを実際に行いながらの講習会。

取付、取り外しを実際に行いながらの講習会。

バッテリーの取り付け位置を専用工具を使いながら決めていきます。

バッテリーの取り付け位置を専用工具を使いながら決めていきます。

ケーブルをユニットから慎重に取り外します。

ケーブルをユニットから慎重に取り外します。

実際の組みあがっている車体から、ドライブユニット、バッテリーの外し方を教わります。

実際にやることで仕組みを理解することが出来来ました。初め電動と聞くと難しそうに感じていましたが、実際に行ってみると意外なほど簡単ですが専用の工具が必要になります。

アシストモードと走行距離

アシストモードはECO(エコ)、TOUR(ツアー)、SPORT(スポーツ)、TURBO(ターボ)の4つ。

一番アシストが弱いECOモードでは約100km、TOURで約70km、SPORTで50km、TURBOで約40kmほどの持ちになります。ただし、乗り手の体重やタイヤの空気圧、勾配や風など様々な要因が抵抗になるためそこまでは持たないと思っておいた方が良さそうです。

バッテリー残量はディスプレイに表示されますが、ロングライドなどで途中でバッテリーがなくなってしまっても問題はありません。アシストが使用できなくなるだけで、普通にペダリングはできます。

また、夜などに使用している際にバッテリーが切れた場合、ライトも一緒に使えなくなりそうな気もしますが、パワーパックバッテリーではその心配はありません。

バッテリー内部で予備バッテリーを確保してくれおり、アシストは使用できなくなりますがライトは使用できる仕組みになっています。バッテリーが切れた状態から2時間ほどライトは使用できます。

バッテリーや充電に関すること

充電時間ですがおよそ2時間半でフル充電ができます。1時間程度で50%程度充電できるようです。

充電器は屋外の使用を想定しているものではないので、ガレージや屋外で充電する際は注意が必要です。また衝撃にも弱いので自転車で持ち運ぶ際はタオルなどに包んだりした方が良いとのことでした。

使用にするにあたり一番気になる部分がバッテリーの耐久期間ですね。

バッテリーの耐久期間は、2年間使用で600回の充電をした時に50~80%のバッテリー残量。使用頻度や使用強度(アシストモード)、保管環境によって異なります。使用するアシストモードやタイヤの空気圧、乗り手の重量などで変わってきます。

気になるバッテリーの持ち時間は次の要因で変わってきます。

  • 高負荷状態での連続使用
  • 気温が30℃を超える場所での保管
  • 満充電状態あるいは完全放電状態での長期保管
  • 日差しの強い場所にe-Bikeの駐輪

これらの要因を避けて保管することでバッテリーの寿命は長くなります。

リフレッシュ充電の必要なし!

シティサイクルの電動自転車にはリフレッシュ充電が必要なものがほとんどです。リフレッシュ充電とは電動自転車のバッテリーの特性上メモリー効果というものがあります。

これはバッテリーに貯まっている電気を完全に使い切らないで、継ぎ足し充電を繰り返していると使い切っていないバッテリーに貯まった電気が使えなくなってしまうため、一度強制的に放電をすることを言います。

e-Bikeに使用されているバッテリーにはメモリー効果はついていないのでリフレッシュ充電の必要はありませんが、いつでも満充電の状態ではバッテリー寿命を短くする要因になるので、30~60%ほどの充電状態を保つのが良いです。

故障診断も簡単

e-Bikeの駆動系は機械なので故障しないなんてことはありません。むしろ機械がついている分スポーツタイプの自転車より修理に時間がかかるなんて思っていませんか?

実はそんなことなく、むしろどこが故障してるかの診断が簡単です。販売店には専用の故障診断のツールがあり、それと接続させることでどこが故障しているかの診断が簡単なんです!
(この診断ツールは販売店のみ取扱になるので、一般家庭への販売はしていません)

この診断ツールのすごいところはほかにもあります!

診断ツールをe-Bikeと接続すると、今までの総走行距離はもちろん、充電回数やどのアシストモードでどれくらい走ったのかもわかります。またディスプレイに次回来店をお知らせする機能もついています。

診断ツールで100㎞ほど走ったら来店やこの次回来店をこの日になど前もって決めておくことができ、当日ディスプレに表示もしてくれる優れものです!

いざeBikeを試乗!!

初めて乗ると笑みが止まりません!

初めて乗ると笑みが止まりません!

実際に初めて試乗するとスポーツ自転車とは感覚が違い、とにかくラクです!

力を入れなくてもユニットのアシストが効いてくれ、欲しい時に欲しい分だけのアシストが来るので不思議な感覚です。

背中を押されるようなアシストではなくスムーズなアシストは自分の脚力が上がったのかと錯覚してしまいそうなほどでした!

注意事項 ギア比変更カスタムは法に触れる?

今回の講習会で一番最初に質問に上がったのが、パーツ交換などの改造をしてもよいのかです。これはお客様や販売店も気になっている部分!

まず、パーツの交換や改造などはしてはいけないとのこと。なぜかというと型式認定が取られているからです。

型式認定とはe-Bikeを構成しているパーツ全部でe-Bikeとして登録しているので、一つでも変えてしまうと型式認定から外れ違法になってしまうということです。

しかし、これでは消耗品などの交換の際に同じものがなかった場合、大変困ります。

これに対しは消耗品などの交換は認められており、出来れば同じものに交換してほしいが交換が出来ない場合は仕方のない部分だそうです。

一番注意したいのは駆動系のギア比変更に関するパーツの交換です。チェーンリング、スプロケットなどのギア比を変えてしまうと法定のアシスト力を超えてしまう恐れがあります。

現在日本の法律では、時速10km未満では人の力1に対してアシストの力は2と定められています。また、時速24kmでアシスト力は0になるように決められており、アシスト比率が2を超えてしまうようなギア比の変更は法律違反になります。

アシスト比率が大きくなると、急発進や急加速につながり危険です。これについてはこちらで詳しく紹介されています。

最後に

パンフレットとバッテリーガイドをお渡しできます。

パンフレットとバッテリーガイドをお渡しできます。

今回の講習会ではバイクプラス各店で1名ずつ参加していますので、気になることなどはお気軽にお問い合わせください。また、今回の講習会で少数でありますが、パンフレットを頂いています。

こちらもお気軽にスタッフまで問い合わせください。

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