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CUSH-CORE(クッシュコア)を嵌めてみた

タイヤの中にサスペンション? CUSH CORE(クッシュコア)をフルサスeMTBに入れてみた

随分前から気になって気になってしかたなかったCUSH CORE(クッシュコア)をようやく装着してみましたのでレポートします。ちょっと乗っただけで想像していた以上の性能に感動MAX!! 。すでに使っている方からしたら「何を今更…」と思うかも知れませんが。MTB用だけでなくグラベルやシクロクロス用も発売されていたなんて…やっぱりいいものはいい!!ということなんでしょうね。

さてさてそれで、CUSH CORE(クッシュコア)はすごくいいアイテムなので記事前半で仕組みとメリットをじっくりとご紹介しようと思います。そして後半では、若干端折り気味にはなりますが、取り付け方法についても触れたいと思います。

ちなみにデメリットは、取り付けにちょっとしたコツが必要なことと、外しにくそうな(ワタクシ正直外せる気がしない)こと…くらいです。

なんと今回TREK Rail 9.7(最新モデルはこちら)というeMTBにクッシュコアを取り付けました。eMTB特有の事情もありそれを解決してくれそうだと思っていたので。

入れたのはクッシュコアプロの29インチ用。260gx2なので数字的には重量増にはなりますがチューブに比べたらものすごく軽量です。期待できる性能アップを考えると、元々重たいバイクですしアシスト付きでもあるので全く気にしなくていいレベルの重量増。そもそもカラダが重たいですし(笑

でも、今回はついでなのでホイールを軽いものに変えることに。Rail 9.7に標準で装備されているアルミホイールのBontrager Line Comp 30から、以前Fuel EX 9.8で使っていたBontrager Line PRO 30というハイエンドカーボンホイール(前の型です。もっと頑丈になった新しいのが出てます!!)に載せ替えました。従いまして重量増はおよそ200gですんでいます。前の型がeMTBのアシストパワーに耐えられるほど頑丈なのかどうかが不安ではありますが(笑

…ということで、若干前置きが長くなってしまいましたが早速クッシュコアを詳しくご紹介します!



目次

CUSH CORE(クッシュコア)の仕組み

メリットの部分でも散々触れますが、クッシュコアは言うなればタイヤの中のサスペンション。

サスペンションシステムにはスプリングとダンパーがありますが、クッシュコアを使用すると、タイヤ内の圧縮空気がスプリングになり、クッシュコアタイヤインサートがダンパーになります。しかもダンパーは実に動的に機能してくれます。小さなバンプではしなやかで、大きなヒットではしっかりしているのです、最新式のサスペンションのように。

CushCoreの働きは、タイヤにかかる負荷によって異なります。タイヤが潰れれば潰れるほど減衰が大きくなります。実際どんな風に機能しているのか?タイヤ潰れ具合を小、中、大に分類して、クッシュコアがどのように働いているのか説明します。

タイヤがあまり潰れていない時

引用元:https://www.cushcore.com/

低圧の場合、整った路面を走行していてもタイヤがやや潰れた格好になるのですが、クッシュコアを入れていると潰れを減衰してくれるためサイドウォールの変形量が少なくすみます。

低圧なのでトレッド面は路面の細かな凹凸に機敏に対応してくれますが、タイヤ全体として変形量が少ないため転がり抵抗が軽く、よく進みます。

タイヤが中程度潰れている時

引用元:https://www.cushcore.com/

サイドウォールが変形するほどのバンプとコーナーでは、クッシュコアの減衰性が発揮され、サイドウォールを変形させようとする負荷を効果的に減衰します。

その結果、タイヤ潰れを抑制し適切な形状を維持できるわけです。また、潰れて圧縮された後に反発して膨らもうとする力も減衰するため弾んだりたわんだりしにくくなり、乗り心地やグリップがよくなります。

タイヤが大きく潰れている時

引用元:https://www.cushcore.com/

タイヤが完全に潰れホイールやタイヤを破壊するほどの衝撃が加わった場合は、クッシュコア自体が直接リムとタイヤとの間に挟まれる格好になり、直接的にパンクを防ぎます。またその時に高レベルの減衰性を発揮します。

衝突時のエネルギーをクッシュコアが散逸させライダーに伝わる衝撃を大幅に軽減してくれます。大きく潰れた後の反発力も減衰させるので車体が弾んだりしにくくタイヤが地面との接触を維持できるようになります。

CUSH CORE(クッシュコア) “5つのメリット”

ちょっと試走しただけでもかなりのメリットを体感できるので大変驚かされます。

贅沢な乗り心地

クッシュコアのテストによると衝撃と振動を12%削減<するという驚きのデータが。クッシュコアを装着したバイクとそうでないバイク、それぞれに加速度センサーを取り付けて2人のライダーがテスト走行を行ったところ、どちらのライダーもクッシュコアありのバイクの方が体に伝わる衝撃と振動が11〜12%軽減したという結果が得られたそうです。

最大で横方向の振動を77%、縦方向の振動を58%低減したというデータもあり。

横方向の振動を最大77%低減

縦方向の振動を最大58%低減

実際クッシュコアを入れて低圧で走行すると、トレッド面からサイドウォールの半分くらいまでは路面の凹凸に合わせてかなりしなやかに変形し追従するのですが、クッシュコアがおさまっているサイドウォールのリム側半分では変形量は急激に減ります。リムと地面の間にゴムボールではなく、非常に優秀なダンパーを搭載した30mmストロークのエアサスペンションがあるようなイメージとでも言いましょうか。このおかげでかなり乗り心地がよくなったように感じるから驚きです。

比較的整った砂利道は舗装路と思えるくらい微細な振動が体に伝わらなくなります。クッシュコア万歳です。乗り心地が良いということはバイクコントロールがより楽になります。疲労の蓄積にも差が出てきそうです。

コーナリングが抜群によくなる

クッシュコアの実験によると、クッシュコアはサイドウォールの剛性を35%向上させ、コーナリング時のタイヤのヨレを25%も削減してくれるそうです。

これもクッシュコアをタイヤに入れて走行するとすぐに体感できる最高の変化です。クッシュコアありとなし、同じ空気圧(29×2.6のタイヤで20psi)で高速でコーナリング走行すると、なしの場合はもうエライことになります。タイヤがヨレるのでバイクを寝かしてコーナリングしている最中、イメージしているコーナリングラインよりもタイヤが内側にあり、頭で思い描いているコーナリングと実際のコーナリングのキマリ具合に大きなズレが生じることがあります。切れ込んでいるというか…これだけでも嫌なんですが…。ビビって体が硬直すると曲がれなくなりコーナー外に突っ込んでしまったり(苦笑

加えて、タイヤがヨレる戻るヨレる戻る…をコーナリング中に何度も何度もブニブニブニっと繰り返すのでタイヤが外れそうで恐怖を感じるんです。20年近く前にUSTチューブレスタイヤで低圧でトレイルを走行しているときにタイヤがボンッと外れてしまいえらい目にあったことがあり、ややトラウマだったりするので、あのコーナリング時のタイヤのブニブニブニっという感覚は大嫌い。

そんなこんなで低圧でのコーナリングが正直苦手なので、クッシュコアなしの頃は同じ29×2.6のタイヤで26psiから28psi程度入れていたんです。でも正直、乗り心地やトラクションの面で空気圧はもう少し下げたいな…とずっと思っていました。

で、ようやくクッシュコアを入れてみたワケなんですが、空気圧を20psi位まで下げても頭の中のコーナリングイメージと実際の走行ラインとのズレと恐怖のヨレがないんです。プロのダウンヒラーがこぞって使う理由が本当によくわかります。クッシュコアは走りが抜群に安全で快適になり結果楽して速くなる…最高のカスタムです。

もう1つサスがあるかのような減衰力

クッシュコアはサスペンションに衝撃を伝える前に衝撃エネルギーを放散させる。引用元:https://www.cushcore.com/

クッシュコアを搭載したバイクではサスペンションのストロークがトータルで16%抑えられたそうです。言い換えるとクッシュコアがバイクに伝わる衝撃のうちの16%を減衰した、サスペンションはCushCoreで16%効率的に機能する!ということです。

160mmトラベルのフロントフォークだと185mmくらいのロングトラベルに感じると考えてもおかしくない? ということは30mmくらいのサスがもう一個ついたように感じたのも間違いじゃないかも(笑

繰り返しになりますが、本来ゴムボールと同様のタイヤ内部が、エアというスプリング機能とエラストマーと同じようなダンパー機能がある素材がセットになった簡易式サスペンションのような構造になるので、地面から衝撃や振動が最初に入力されるタイヤがまるでサスペンションのように働くのです。

実際に乗ってみるとわかりますが、地面に露出した木の根に乗り上げた時にカラダに伝わってくる衝撃が明らかに減ります。また前輪が根の頂点から地面に降りる瞬間の衝撃も見事に減衰し滑らかに走り抜けます。それだけでバイクコントロールが楽です。

ただのチューブレスより3.2%転がりが軽い

クッシュコアの海外サイトによるとSchwalbe Nobby Nic 2.35 tubeless tireをクッシュコアありとなしそれぞれ25psiで転がり抵抗をテストしたところ、クッシュコアを入れていないタイヤと比較してクッシュコアを入れた方のタイヤは3.2%転がり抵抗が少なかったとのこと。

低圧でクッシュコアを使っている感覚としても、一見高圧入っていそうなくらいタイヤが本来の丸を維持したままなのに、なめるように路面の凹凸を吸収します。サイドウォールが大きく変形しないままタイヤがちょっとしたサスペンションのように働くため起伏の多い路面でも推進力を殺さずに転がってくれている感覚が強くあります。低圧にもかかわらずです。

私が使っているBontrager SE5 Team Issueという29×2.6のタイヤは1本1080gとこの手のタイヤの中ではかなり軽量でしなやかなんですが、こちらのタイヤをクッシュコアなしで20psiという低圧で走らせると横方向の安定性にとても不安を感じるんです。でもクッシュコアを入れたことでトレッド面がしなやかに路面に追従しながらも横方向の安定感が増し、バイクを左右に切り返したりする際もコーナリング中も外れそうな不安がなくなっただけでなく転がりもスムーズ、トラクションも安定。

大ヒット時の衝撃を50%以上軽減

岩に突っ込んだ時に見立てて行った衝撃力を調べるテストではなんとクッシュコアが入っていることで50%以上も衝撃を吸収したのだとか。それだけでなく、クッシュコアが入っていない方のリムは大きく凹んでしまいましたが、クッシュコアが入っている方のリムはなんと無傷という結果に。

クッシュコアなしでタイヤが切れてしまうような激しいリム打ちをすると、クッシュコアが切れてしまうことはあるようですが、リムやタイヤが壊れずにすむのはものすごい安心感。ライディングが上手でない上にこの歳になると怪我も怖いのでなかなか思い切った走りはしませんが、そんなに凄いのか!とビックリするテスト結果ですね。

ライディング中の激しいインパクトは乗り手に強烈な衝撃を伝えバランスを崩し危険なだけでなくタイヤやリムなどのパーツの破損にもつながりますが、クッシュコアが入っているだけでパンクを防止でき、ホイールを壊さずにすむのは嬉しいですね。その瞬間、乗っている自分自身に伝わってくる衝撃が50%も少ないということは恐怖や疲れも相当少なくてすむということでしょうか。もうクッシュコアLOVE♥️です。



CUSH CORE(クッシュコア)の装着方法

CUSH CORE(クッシュコア)の取り付け方法を手短にご紹介します。

ホイール、チューブレスレディ用リムテープ、クッシュコア、クッシュコア用バルブ、シーラント液、タイヤ、タイヤレバー。他に石鹸水が必要です。

1)バルブを付けます。

チューブレスレディ用のリムテープを貼ったホイールにクッシュコアに同梱された専用バルブを取り付けます。専用バルブはクッシュコアに同梱されています。

リムハイトが高い場合は別売の55mmバルブを購入してください。44mmの同梱バルブではこの私のホイールだと短めでしたが、空気を入れられるギリギリの長さはあるのでそのままいっちゃいました。空気入れによっては入れられない可能性もあるので、長い方が良いとは思います(笑

2)クッシュコアの割り部分とバルブを合わせます。

バルブ位置にクッシュコアの割りがくるように取り付けます。

3)クッシュコアをリムに嵌め込みます。

タイヤを嵌めるより簡単です(笑

伸ばしたり日に当てて温めたりすると柔らかくなってやりやすいらしい。

4)一周はまりました!

一周パコっとはまりました。これだけで走れそう。

5)タイヤのローテーションに注意!!

タイヤの回転方向を間違えないようにしましょう。完全に取り付けた後から直すのは辛いので。。。ミスらずに一発で作業を終えるためにもチェックは入念に。

6)タイヤの中にクッシュコアを装着したホイールを落とし込みます。

この作業、太いタイヤはやりやすいです。

7)タイヤとクッシュコアが接する部分の滑りをよくするために石鹸水を付けます。

今回これをはしょったというか忘れたことがあったんですが、その結果なのかビードラインは出てるけどなぜかタイヤが少しうねった状態に(笑

8)片側のビードをリムに嵌め込みます。

クッシュコアの反発があって固いですが、クッシュコアをギュッと押し潰しながらビードを嵌めていきます。

9)ビードをなるべくリムの奥に落とし込みます。

一周やっていく中でビードが固くて入らなくなったら、すでにハマっているビードにまた石鹸水を付けタイヤレバーでビードをリムの中心方向に押し込みます。そうすることでとても固くて入れにくくなってくる後半が(固いなりに)嵌めやすくなります。

10)両面嵌ったらMAXまで空気を入れます。

チューブレスはビードがはまる時にびっくりする音が出ます。

11)ビードラインが両面一周きちんと出ているかチェックします。

問題なし!でしたが、車輪を回転させると若干タイヤはうねってます(笑

12)シーラントの注入

29×2.6なので95mlほど注入しました。クッシュコアが入っているからといってシールしなければならない場所の面積に変化はありません。なのでシーラントの量は普通のチューブレスと同じになります。

チューブレスレディにシーラント液を入れてチューブレス化する詳しい手順はこちらの記事をご覧ください。

14)好みの空気圧にセットして完了です。

再度空気圧を入れて完了です。石鹸水不足だったのか、ビードラインが出ていてもなぜかタイヤがややウネってしまいました(汗

空気を抜いてクッシュコアの状態を一周探ってみたところ特にずれなどはなさそうなんですが。手で揉んだり、超低圧で走ったりしても改善されないのでやや困ってます(苦笑

こんな状態では、低速ならあまり影響はありませんが、スピードが出るにつてれハンドルが暴れるようになり厄介です。。。外して付け直す元気もないので、とりあえずそのまま様子をみることに。

が、一晩経っても、狭山湖を一周回ってきても、改善の兆しはありませんっ!

クッシュコアのオフィシャルな取り付け方法はこちらの動画でご確認ください。



まとめ

このブログの書き途中に仕事を抜け出してあらめて狭山湖をサクッと一周してきたんですが、ライド全体を通じて次のようなメリットを実際に体感できした。意味合いとしては重複する内容もありますが、感じたことをまんま列挙します。

ライド全般

  • どこを走っていても振動が格段に減った
  • 乗り心地がかなりよくなった
  • バイクコントロール性が向上した
  • 疲労が少なくすむ
  • 低圧で走行できるから砂など滑りやすい路面でもグリップ力を発揮できる
  • 低圧でも転がりが軽い/速く転がる
  • 荒れた路面でも推進力を殺さずに滑らかに走り抜ける
  • サイドウォールの安定が増すから走りが軽いしなやかなケーシングの軽量タイヤでも低圧で走れる
  • 間違いなくパンクを防止してくれる
  • もしもの時にリムを保護してくれる

コーナリング

  • コーナリング時のトラクションが安定した
  • コーナリング中の路面感触がより正しく把握できるようになった
  • タイヤがヨレがなくて超安心
  • 絶対外れなそう(手でははずせなそうだし)
  • より上手にコーナリングができる

ギャップやバンプ

  • 進入したときの振動と衝撃はかなりマイルドに
  • サスペンションストロークが抑えられた印象
  • サスペンションの懐が深くなった、ストロークが長くなったような感覚
  • ギャップに激しく進入しても弾き返されず我慢がきくというか穏やかにこなす
  • サスに頼らずして荒れた路面での路面追従性が格段に向上した
  • ギャップやバンプに限らずサスで減衰しきれずに体に伝わってきていた衝撃や振動が格段に減った

eMTBにこそクッシュコアを!

  • eMTBモードやターボモードなどハイパワーなアシストモードで、ガレ場の登りなどアシストがパワー全快でリアホイールを急に回しだしたときも、リアタイヤの潰れや捻れなどの変形が少なくてしなやか。だから前後の重心バランスを崩すロスが少なくタイヤの食い付きがいい。バウンドもスリップも減った
  • また、コーナー後半でペダリングを始めた時にリアホイールを急に回しだし、リアタイヤのグリップが一瞬抜けて横滑りすることも減った
  • 重たいeMTBでもパンクが怖くなくなる

eMTBと自分という重量級には20psiは低すぎたかな?次は22psiくらいで行ってみようと思ったりしてますが(笑) クッシュコアは使う以外の選択肢はない!! と思うほどのストレートに体感できる良さ。

クッシュコアには、軽量なXC用、DHやエンデューロ用、PLUSサイズ用、グラベル&シクロクロス用がラインナップされています。お求め&取り付けはバイクプラス各店で!

どんなバイクにもとにかくオススメです。eMTBには控えめに言っても必須かなと。

これまでに施したeMTBカスタマイズ

オール電化の第一弾として、ドロッパーポストをワイヤレス電動ドロッパーにカスタマイズ。

オール電化第二弾として、SRAMのイーグルAXSワイヤレス電動変速にアップグレード。

軽いギアで踏み出した時のモーター回転開始から後輪にパワーが掛かるまでのフリーボディの遊び(後輪の反応の鈍さ)を改善するためにフリーボディのノッチ数倍増カスタム。

結局まだハンドルカットはしていないんですが、ハンドル幅変更も悩み中。

クッシュコアラインナップ

バイクプラス各店でご用意できますが、こちらからもお求めいただけます。




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