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ゆるキャン志向の自転車キャンプ装備と初心者向け簡単ハウツー

2020年はとにかく自転車でキャンプに出掛けたくなる年でした。なんでかって? それは、やっぱり新型コロナウィルスの影響です。

電車や飛行機での旅行、多人数による会食や飲み会。3密と命名された状況はなるべく避けたい。でも、そんな中でもやっぱり友人や家族と(もちろん1人でも)たまには外出して豊かなひとときを過ごしたいもの。なんたって一度しかない人生ですから。バイク+キャンプはコロナ禍のそんな自然と沸き上がってくるニーズを完璧に満たしてくれます。

自転車での移動は感染リスクが低く、アウトドアでの食事や宿泊(ソロテントもしくはテントなし)もまた感染リスクが低い。焚き火を囲んでいれば会話が弾んでも飛沫は上昇気流に乗って飛んでいきそう。(あくまでもイメージです)

しかも自転車もキャンプも10代の頃からずっと好き。私のようにバイク+キャンプ熱が再燃してしまったり、キャンプや自転車を今年始めた方も多いのでは? 心配やストレスの多いコロナ禍でキャンプとサイクリングの久しぶりの融合は、オッサンになっても心踊ります。

…と言うことで、まずは私のパッキング例を写真でご紹介しながら愛用しているキャンプグッズのこだわりやグッズ選びのポイントなどに触れつつ、後半ではこれから始めたい方のためにバイクパッキングのいろはについてなんとなく書き留めておきたいと思います。

始めに

私にとってキャンプツーリングのメインはライドではなくあくまでも自然の中でまったりゆっくり寛ぐこと。なので、ここで紹介する個人装備は「ゆるキャン」志向です。何日も長距離を移動しながらキャンプ場を転々とするようなタフなキャンプツーリングや、荒野のアドベンチャーツーリング向けのストイックな装備ではありません。なにかと無駄が多いです。

ですので、あくまでも参考程度に、こんな人も居るんだ程度にとどめておいてください。ご自身に必要なグッズ、ご自身が気に入った装備、ご自身が楽しめるアイテムがどんなモノなのかは色々情報を漁ったりアウトドア屋さんで手にとって見たりしてご自身で判断し、自分だけの有意義なひとときを演出する道具を揃えてください。そしてぜひ自分だけのキャンプツーリングを楽しんでください。

ちなみに前回の所沢スタッフキャンプツーリングの際、そうそうに酔っ払ってしまったこともありあまりきちんと装備の写真を撮影していなかったために今回はキャンプも焚き火も飲酒もせずに半日撮影だけしてきました(笑)

それではゆるキャン志向の装備をご紹介します。

写真で見る「ゆるキャン」志向の自転車キャンプ装備例

こちらのバイクは前回のキャンプツーリングで相田が乗っていたTrek1120というバイクパッキングに特化したモデル。何年か前に台数限定で日本でも売られていたモノです。2021年モデルもアメリカ本国では販売されているようですが残念ながら国内には今年も入って来る予定はなさそうです。

バイクパッキング例

前後キャリアが標準装備されており、荷物の量に応じて色々なところに固定でき、とにかく大容量積載が可能です。パッと見は本気度120%のアドベンチャーサイクリストに見えなくもないですが、このバイクをゆるポタゆるキャンに使っています。

ちなみにロードバイクやクロスバイクに同じバッグをつけるとこのようなイメージになります👇

ロードバイクで自転車キャンプのイメージ
クロスバイクで自転車キャンプのイメージ

使っているのは信頼のオルトリーブ製バイクパッキングシリーズ

オルトリーブは、1990年代後半の完全防水メッセンジャーバッグ大流行時代に多くのプロメッセンジャーやホビーサイクリストが使用していた世界のど定番。確か1999年公開のSMAP草彅くんや飯島直子さん主演の映画「メッセンジャー」でも使われていたような。とにかくドイツの評判の防水バックメーカーです。

ORTLIEB(オルトリーブ)バイクパッキング シートパック Lの自転車装着イメージ

最大容量16.5リットルの大型シートパック。ヘリノックスのチェアワン(外部リンク)を上に外付けしてあります。

ORTLIEB(オルトリーブ)バイクパッキング ハンドルバーパック 15Lの自転車装着イメージ

最大15リットルも入れられる大型ハンドルバーパックをキャリアに。ぶら下がっているカラビナはOUTDOOR ELEMENTのファイヤービナー(外部リンク)。栓抜きや点火装置としても使えるカラビナです。

ORTLIEB(オルトリーブ)バイクパッキング フレームパックの自転車装着イメージ

4リットルのフレームパックは細々したものを収納するのに便利。

この3つのバック合計で35Lほどの荷物をカバーできます。

オンラインストア

35Lというと山登りの世界では一般的に、日帰り登山としては大きめの部類になり、夏の山小屋一泊登山までをカバーする大きさですが、自転車ではご覧の通りそこそこしっかりとキャンプグッズを積載できる容量です。

👇こちらのブログでは、王道セレクトのキャンプグッズを25Lのパニアバックと10Lの小型バックパックにパッキングした例をご紹介しています。

それではこの3つのパックに何がどんな風にパッキングされているか細かく見ていきましょう。バックから中身を取り出して並べて見ると、嘘だろ? そんなに入る? という量の荷物が出てきます。中にはそれ必要? と言われるモノも(笑)

シートパックの中身

シートパックの中に収まっていたキャンプグッズの一覧写真

シートパックの中にはこれらのキャンプグッズが入っています。


  1. シートパック:Ortlieb バイクパッキング シートパック L(オンラインストア
  2. 寝袋:mont-bell ダウンハガー800 #2(外部リンク
  3. シュラフカバー:mont-bell ブリーズ ドライテック プラス スリーピングバッグカバー ワイド
  4. タープ:mont-bell ミニタープHX(外部リンク
  5. クッカー:PRIMUS ウルトラバーナー P-153とライテックケトル&パン セット(外部リンク
  6. ご飯:お湯をいれるだけですぐ食べられるご飯 アルファ米(外部リンク
  7. テーブル:SOTO ポップアップソロテーブル フィールドホッパー A4サイズ(外部リンク
  8. ござ:Matador ポケットブランケット2.0(外部リンク

これだけのモノが出てきましたが、隙間を作らないようにパッキングすれば正直もう少し荷物は入ります。パンク修理キットなども入れられるかなと。それと今回は冬用を入れましたが夏用のシュラフならもっと余裕ができます。

②寝袋はダウンがいい
モンベルのダウンハガー

ダウンシュラフはコンパクトに収納できるのでバイクパッキングにオススメ。モンベルダウンハガーは作りが秀逸。首元やチャック周りから冷気が進入しないように作られているし、シュラフ全体にストレッチ性があるので寝返りや膝を立てる動作などがとってもやりやすい。さらに、ストレッチ性のお陰で体にシュラフがそっとまとわりついてくれるのでホントにあったか。26年前にプレゼントでもらった#3に始まり、20年くらい前に買った#7、こちらの#2でダウンハガーは3つめ。買う度に改良されどんどんよくなっているから驚き。

⑤どうせお湯を沸かすくらいだけどなぜか目移りするシングルバーナー
ソロキャンプ用の小さなテーブルの上にのっているシングルバーナーとコッヘルの写真

プリムスのシングルバーナー(上の写真)は大昔使っていて引越しのタイミングで手放したものをなぜか懐かしくて最近また購入。最近までずっとメインで使っていたバーナーは下の写真のお湯がすぐ沸くジェットボイル(外部リンク)だったんですが点火装置の調子が悪く…。ガス検のタグを取り外して紛失してしまったため修理不可(笑) ガス検のタグはなくさないようにしましょう。ジェットボイルはお湯をカップに注ぐ時にやりにくいのが難点ですがとにかくすぐ沸くのがすごい。

長年愛用のジェットボイル

プリムスP-153は、ジェットボイル(外部リンク)に慣れてしまった今でも好きです。例え風がある時にお湯が沸くのが遅くても。点火装置もついていて小さくて収納も設置も簡単で壊れにくい。MSRのウィスパーライトなんかも昔は使っていましたがやっぱり手軽さでガスバーナーが好きです。あとプリムスの鍋の控えめだけれども完璧な仕事をしてくれる注ぎ口が気に入ってます。右手でも左手でもできるように2箇所についていたらもう文句なし。鍋の中にバーナーとガス缶が収納できます。ただ、最近は風に強いという噂のSOTO マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター SOD-310(外部リンク)が気になってしまっています(苦笑

⑦このテーブルはコンパクトでパッキングしやすいお気に入り
コンパクトなテーブル

こちらのテーブルはあっという間に折り畳めて薄くコンパクトにパッキングできる優れもの。これとヘリノックスのチェア(外部リンク)は家族で河原や公園に出掛ける時もついつい持っていってしまうグッズ。テーブルはひとまわり大きいタイプも発売されています。椅子は似たようなものが数千円から販売されています。リンクをクリックするamazonで似たような椅子を色々ご覧になれます。こちらのモデルとは別にヘッドレストがあるタイプもファミリーキャンプ用に欲しいです。

⑧小さなペグが四隅についている優れもの

地べたに敷いているマタドールのレジャーシート(外部リンク)は普通のサイクリング時にもオススメ。畳む際のガイドとなるステッチがあるのも嬉しいですし、畳むと掌サイズまで小さくなるのがナイス!! サドルバッグに忍ばせておくと何かと便利です。サイクリング途中に土手で寝そべったりするのに最適です。四隅に小さなペグがついているので地面に刺しておけば風でめくれたり飛んで行ったりすることもありません。

ハンドルバーパックの中身

ハンドルバーバッグの中に収まっていたキャンプグッズ一覧写真

ハンドルバーパックの中身はこんな感じです。


  1. ハンドルバーパック:Ortlieb バイクパッキング ハンドルバーパック 15L(オンラインストア
  2. コット:Helinox タクティカルコット(外部リンク
  3. タープ用ポール:mont-bell タープポール アルミミニタープポール165(外部リンク
  4. 焚き火台:Wolf & Grizzly グリル M1 エディション w/ファイヤーセット(外部リンクファイヤーセーフ外部リンク
  5. タオル:mont-bell 速乾タオル マイクロタオル(外部リンク
  6. 保温ボトル:STANLEY マスター真空マグ 0.53L(外部リンク

かなり一杯ですがウェアなど布系のアイテムならまだ押し込める余裕は残っています。

ゆるキャン派は外で寝ることにこだわる

睡眠の基本は外!!  真夏はテントの中は蒸し暑くて寝れないですし、川のせせらぎ、山のささやき、虫の声、星空、月明かり…そういうものを感じながら寝落ちするのがこの上なく贅沢なひととき。1990年代後半は仕事が終わってからよく富士見パノラマに走りに行っていたんですが、駐車場で星をみながら寝袋にくるまって寝るのが好きでした。朝になっても他に車が全然来なくて不安になりながらも寝ていたらゲレンデの方に声をかけられて「おはようございます〜。すみません〜、せっかく来ていただいたのに、今日…定休日なんですよね…」と言われたことも(笑) ちなみに家族でキャンプに行っても私だけテントの外で寝たりしています。。。

②大きくてがさばるけどコットで寝たい

キャンプの睡眠はとにかく出来る限り外でコットで、がこだわり。このヘリノックスのコットは軽さと張りの強さで大人気。これまで様々なスリーピングマットを使ってきましたが、地面のゴツゴツが全く影響しないコットが結局一番熟睡できます。ホントに寝心地よく幸せ。とにかくコットは癖になります。

ちなみに、テントとスリーピングマットの方が荷物はもっとコンパクトに収まります(笑

寝床はこんなイメージです。

シュラフとコット

そういえば最近ハンモックでキャンプするのが流行っていますね。私もSea to Summitのちっちゃくなるハンモックをたまに使っています。外では昼寝でしか使ったことはありませんがハンモックでウトウトするのもたまりませんよね。パッキングには適さない大きさですがメキシカンハンモックだと背中が涼しくて真夏の屋内でもホントに快適、熟睡できます。自宅で使うならメキシカンハンモック(外部リンク)、私的には超おすすめです。

④ゆるキャン派は焚き火を眺めるために自転車で出掛ける
焚き火

焚き火好きで薪ストーブや焚き火台に目がないんですが、自転車キャンプ用に今年あらたに買ったウルフアンドグリズリーの焚き火台。なんとグッドデザイン賞を受賞したのだとか。

焚き火台

コンパクトになる焚き火台の中ではお高い部類ですが、かっこいいケースに収納するとかなり小さくなるのでとっても気に入っています。また直線で構成されているこの佇まいも萌えポイントです。燃えかすをまとめて処分しやすいのもお気に入りです。ただ、火床が地面に近すぎるので環境へのインパクトが大きそうなのが気がかりです。自然のまんまのキャンプ場では使わない方が良さそうかなと思っています。飯塚が使っているテンマクデザインの焚き火台が気になりますw

⑥保温・保冷ボトル

長時間温度を維持してくれるのでドリップした珈琲を入れておいたり、自宅から焼酎のロックを入れて持っていったり。ただ、焼酎の匂いはキャンプ場でゆすぐくらいではまず消せません(笑) スタンレーのボトルはとにかくタフで最近のお気に入りです。職場でも使ってたりしています。

フレームパックの中身

フレームパックにはギュウギュウにパッキングしたら他のものを傷めたり壊れたりしてしまいそうな小物をパッキング。


  1. フレームパック:Ortlieb バイクパッキング フレームパック(オンラインストア
  2. 水筒:Platypus デュオロックソフトボトル(外部リンク
  3. 珈琲グッズ:珈琲生豆、ドリッパー、焙煎網、携帯ミル
  4. 歯ブラシ:GUMの携帯セット
  5. 調理グッズ:GSI 包丁レザーマン マルチツール、TREKロゴの携帯ツール、UCO ユーティリティスポーク2pacGSI ソルト&ペッパーMSR ALPINE DX カッティングボード
  6. ランプ:PETZLのヘッドランプ、モンベルのヘッデンをランタンにするための袋
  7. ご飯

②発売当時衝撃を受けたボトル

プラティパスとはカモノハシのこと。発売当時よりも随分と多機能になり形が変わりつつありますが、そもそもカモノハシの口のような形状から名付けられたのだとか。空っぽの時はペラペラになるのでどんなカバンの隙間にもスッと収納出来る超便利水筒です。発売当時すぐに飛びついて購入したものが繰り返しの引越しで処分したのか知らぬ間になくなっていたので最近になって再び購入しました。テントサイトから水道が遠い場合に重宝します。

③至福の時のための小道具

珈琲LOVERとしてはなかなか装備から除外できないのがこちらの焙煎グッズ(笑)焙煎グッズをもたずに出発前に豆を挽いて粉で持っていくこともありますが、色や香りが変わっていく焙煎の過程も珈琲の美味し楽しさの一部。なので、キャンプで焚き火をするつもりの時は必ずと言っていいほど生豆と焙煎グッズを持っていきます。薪がひと段落して炭になり熾火になった煙がたってない頃が絶好の焙煎どきです。

コーヒー焙煎

ひたすらシャカシャカ振っていればいいだけなので誰でも気軽にできますので興味のある方はぜひやってみてください。焙煎網と生豆があれば自宅のキッチンでも焙煎を楽しめますがチャフ(薄皮)がふわふわと飛びまくって周囲が大変なことになります。やるなら屋外で(笑

⑤調理グッズ

刃物が3種類入っていますが毎回全部を使うことはありません。GSIの包丁は専用の鞘がついているので安心です。ロールしてコンパクトに収納できる薄っぺらなまな板とセットで購入したんですが、まな板のロール癖が取れず調理する時に結局使いにくいので、アウトドアの定番MSRの折り畳みまな板を使っています。最近買ったGSIのソルト&ペッパー。これさえあれば旅先で肉や魚を買っても美味しくいただけます。レザーマンツールはもう25年くらい前に購入したモノです。TREKロゴのマルチツールはトレックワールドでいただいた非売品。これらのグッズと⑦のパスタと卵スープは全て緑色の袋に収納できます。

⑥ヘッドライド

キャンプ場は所々に照明があったりするので決して必需品ではありません。トイレまで歩いたり、ちょっとだけ探し物をする程度であれば、自転車用LEDライトを代用できます。ヘッドライトは両手があくのが嬉しいポイントです。河原など足元の凹凸が見にくいキャンプサイトの場合はあった方が安心です。白い袋に収納してますが、その袋をライトに被せてぶら下げると光を柔らかく拡散してくれるのでテント内などで便利です。中型のLEDランタンやガスランタンも持っていますが、LEDランタンはやっぱり明かりの質的に好きになれません。パッキングに余裕があればプリムスのガスランタンを持っていきます。

・・・

以上が私のゆるキャンツーリング装備になります。キャンプ椅子のみバッグからはみ出ていますが、3つのパック合計35Lにこれだけ無駄(贅沢)な装備がパッキングされています(笑

バイクパッキング用のバッグ類とキャンプ用品を一気に揃えるとなるとそれなりの出費にはなりますが、少しずつ少しずつ揃えていてはキャンプツーリングに出掛けられる装備が揃うまでかなりの月日が過ぎ去ってしまいます。お気に入りの自転車とお気に入りのキャンプ装備に囲まれて過ごす時間はプライスレス、今すぐいっきに装備を揃えて出かけちゃいましょう! ツーリング中には大した出費もありませんので。

さて、バイクパッキングに興味はあるけどどうしたら失敗なく楽しく出掛けられるのか不安でなかなか始められない方もいるかと思います。そんな方のために簡単ではありますがパッと思い浮かんだハウツーを以下にまとめてみましたのでぜひご覧ください。


初心者のための自転車キャンプパッキング入門

バイクパッキング用バックの容量 どのくらい必要?

ネット上に情報が多い山登りザックの容量目安からバイクパッキングの必要容量がイメージできる

サイクリングの場合パンク修理グッズなどの必須グッズの容量も考慮しなければなりませんが、情報の多い山登り用ザックの容量の選び方を1つの目安にしてみるといいと思います。揃えるアイテムによってかなりコンパクトにまとめることができますが、山屋さんではおおよそ次のようにおすすめされるのが一般的ではないでしょうか。(※ 最近のアウトドアウェアやキャンプグッズは小型軽量化が進んでいて、もっと小さめを案内されるかも知れませんが)

日帰り低山ハイク – ベースは20Lくらい。必須アイテムであるレインウェアと水筒や行動食などをいれて少し余裕があるくらいのサイズ。季節によってダウンやフリースなどを携行したりするなら25Lくらい、帰りに浸かる温泉セットを入れることも考えると25L~30L程度が丁度よいサイズ。

山小屋泊高山登山 – 30~40Lくらい。夏場でも涼しい高山は日帰りの荷物に加えて着替えとダウンやフリースなどの防寒ウェアが増えたり、行動食も少し多めになることも考えると35L〜40Lが無難。

テント泊高山登山 – 50~60Lくらいが一般的。テントやシュラフ、マット、クッカーなどを小型軽量モデルで揃えると夏場なら50Lくらいにまとめられたりも。でも、なかなか極限まで減らすのも経験が必要なので初心者は55~60Lくらいで選ぶのが安心。あとは日数に応じて着替えの量、クッカーのガス缶や水と食糧の量なども考慮。

経験的にキャンプツーリングは山登りより荷物は小さくてすむ

先に挙げた山登りザックの容量選びを参考にすると、ざっくりとどれだけの容量のバイクパックを用意すればよいのか見えてきますが、実際のところ、自転車の携帯工具やパンク修理キット、輪行グッズが装備に入ってもテント泊山登りほどの容量にならないと思ってほぼ問題はないかと思います。

その理由は・・・

登山と違ってコンビニやスーパーまでのアクセスがよく現地で水と食糧の調達がすぐに可能だからです。また、気温が低い高山でテントを張るような状況もあまりないため寝袋も小さいタイプ、防寒ウェアもしっかりしたものでなくても大丈夫な点もその理由としてあげられます。先にご紹介した通り春〜秋の平野部の一泊キャンプツーリングであればそこそこコンパクトになる用品で揃えれば30L〜40L程度でまず大丈夫でしょう。

荷物の容量を減らすポイントはずばりここ!

キャンプ装備をこれから揃えるのであれば真っ先に意識したいのが収納サイズ。使い勝手や耐久性とのバランスも考慮しつつもどうせ買うならなるべくコンパクトになるものがいいですね。特にテント、シュラフ、スリーピングマットの3つをどれだけコンパクトにできるかがカギです。防水のバイクパッキング用品もそこそこの値段になりますが、この3つはしっかりと吟味した方がよいでしょう。

例えばテント。様々な大きさ軽さのモノが売られています。丈夫な生地を使用しているや居住性を高く設定してあるモノは重く大きめになりがち。焚き火向けのコットンが入った生地のテントは軽くも小さくもないのであまりバイクパッキングには向きません。化繊の薄い生地を使用したモノ、必要最低限の居住スペースのモノ、フライシートがないシングルウォールのモノなら、かなりコンパクトになります。ツエルトならもっとコンパクトになりますが、初めてのテント購入ならどこでも自立するドーム型のテントが安心です。

次にシュラフ。バイクパッキングにはダウンが断然おすすめです。中綿がダウンか化繊かで同じ適応温度域のタイプでも収納サイズに大きな差がでます。ただし、コンパクトだからと言って夏用を冬に使うと寒さで一睡もできませんのでご注意ください。夏の終わりの北海道で輪行袋にくるまって外で寝たことがありますが寒すぎて寝れなかったことがあります(笑)

それからスリーピングマット。昔ながらのマットが安価ですが嵩張ります。高価ですが空気で膨らますタイプが断然コンパクトになるのでオススメです。寝心地や膨らました時の厚さも色々です。マットがなくても寝れそうな気もするかも知れませんが、地面の冷たさに完全にやられます。たとえ荷物が全てパッキングできなかったとしても絶対にマットを家に置いていってはいけません。サーマレストのエアマットを自宅に忘れ真冬の三宅島でエライ目にあったことも(笑)

バーナーは、初めての購入ならガス缶(OD缶)に直接バーナーヘッドをつけるコンパクトなタイプがおすすめです。バーナーヘッドと燃料缶をホースで繋ぐ別体タイプはロープロファイルなので大きなクッカーを使う時は安定感がありますが、軽さとコンパクトさでは劣ります。クッカーもソロ用のサイズのモノでコッヘルの中に燃料缶からバーナーヘッドまで収納できるタイプが良いでしょう。

テント、シュラフ、スリーピングマットで容量を小さくおさえたら、収納サイズも重さもペットボトルくらいになる椅子や、畳むと薄く小さくなるテーブルを持っていくのもありです。なければないで問題はありませんがこれがあるのとないのではキャンプの快適さに雲泥の差がでます。

肌着やウェア、タオルについても機能素材で揃えればパッキング時の嵩を大幅に減らすことができます。布モノはどうしてもできてしまう隙間にあえて一枚ずつバラバラに押し込むことでパッキングサイズを小さくすることができます。テントなども場合によっては収納袋から出して直接バックに詰め込むことで無駄な隙間をなくすことができます。

あと、食糧やおつまみ、ビールは現地調達が鉄則です。私は近場でキャンプなので自宅から持参が多いですが、遠出でキャンプする場合は地ビールなどその土地ならではのものを調達するのがやはり楽しいです。

この辺を押さえてキャンプ用品を買い揃えてパッキングすれば、かなりコンパクトにバイクパッキング可能です。

自転車キャンプを何回もやっていくと、軽さとコンパクトさを追求しながらも装備の中で自分が大事にしたいポイントが自ずと見えてきます。その時にまた持ち物から除外するものは除外すればいいし、どうしても新たに欲しい装備が出てきてしまったら買い足せばいいし、どうしても買いなおしたいものが出てしまったら買いなおせばいいんです(笑)

バック選びは要注意!! 構造的に自分のバイクに装着できない場合もあり

様々なメーカーからバイクパッキング用のバッグが販売されていますが、大型サドルバックで16Lほど、ドロップハンドルに装着可能なハンドルバーバッグで9L程、フラットハンドルに装着可能な最大容量で15Lほど、フレームバッグは大きくて4Lほど、バックパックの場合は10L前後から25Lくらいまでが一般的です。

バッグやキャリアを購入する前に注意しておきたいのが、実際にご自分のバイクに装着可能かどうか。サドルハイトと後輪の位置関係によっては大型のサドルバッグを取り付けできないケースもあります。フレームサイズによってはフレームバッグも選択肢が限られたりするので注意が必要です。ハンドルバーバッグはブレーキホースなどが激しく干渉してしまう場合もありちょっとした調整が必要なこともあります。

クロスバイクやロードバイク、ハードテイルのマウンテンバイクなら大型サドルバッグやフレームバッグはほぼ取り付けできますが、小柄な方の場合だとフレームサイズ的にむずかしかったりするので購入の際は注意が必要です。

予めお店で実際にあてがって確認してから購入するのがよいでしょう。

パッキングにコツってあるの?

TREK 1120にOrtliebのバイクパッキングシリーズを装着したイメージ

極力背負わない方向で、荷重分散を意識しよう

並の装備であれば自転車にくくりつける大型サドルバッグとハンドルバーバッグ、買い出し時にも重宝する背負うタイプのバックパックに割り振ればまず大丈夫でしょう。装備をさらに細かく仕分けしたい場合や積載しきれない場合はフレームバッグなども便利です。ライドの距離にもよりますが、バックパックにパッキングする装備は極力重量物を避け、軽いモノやサドルバッグに収納しにくい形状のモノをパッキングするようにしましょう。

装備の小型化や取捨選択が難しい場合や、肌寒い季節で寝袋や防寒着の嵩が増えたりする場合、食糧や水の調達が困難な僻地エリアへのキャンプツーリングいく場合は、フロントフォークにバンドで後付けできるケージを装着し積載容量を増やす&分散させるのも手です。もちろんフォーク両サイドに取り付けが困難な場合はバックパックに詰め込んでもいいでしょう。

様々な場所に荷物を分散させたバイクパッキング例の

経験値が増えて装備の小型化と取捨選択が上手になると夏場は30L内にまとめることもできるようになるでしょう。フラットハンドルの場合は大型サドルバッグとハンドルバーバッグだけでもこなせたりもします。ただ、私のようにメインはライドではなくキャンプにあると考えている方や、朝晩の寒さが不安な方は、装備は運べる範囲で贅沢したいところです。

荷重のアンバランスは危ない

大荷物でキャンプツーリングに出掛ける場合は、リア側だけに全ての荷物を積載するのではなく、フロント側とフレームにも必ず分散しましょう。前後の重心バランスが偏るとちょっとした段差での跳ね返りでウイリーしそうになったり、コーナリング中の小さな段差でも前輪のグリップが抜けてしまいそうになり危険です。

どのバックに何をパッキングするか? 細かいことは気にしないに限る

サドルバッグのこの辺にはこれを入れる、ハンドルバーバッグにはこれを入れる…それぞれこだわりがあったりしますが正直特に正解はありません。バイクパッキングで大事なのはライド中に荷物の重さで車体を振られないようにすることです。

コーナリング時に車体を寝かしたタイミングより遅れてバッグが動いてきたり、ちょっとしたハンドル操作でもハンドルバーバッグがワンテンポ遅れて左右に揺れ続けたりすると、バイクコントロールがとてもしにくくなり車道走行でかなり危険です。そうなると神経をすり減らしますだけでなく無駄に体力を消耗すことに。

私が使っているような後ろに長い大型サドルバッグや横に長い大型ハンドルバーバッグは注意してください。どんなに上手にパッキングできてもどちらにしても過度に重い荷物を積載するのでバイクのコントロール性は普段より劣ります。なのでパッキングはあまり神経質になりすぎないように。バイクコントロールを最優先にするなら全て背負ってしまった方がいいです(笑

荷物の揺れを極力抑えることを意識

  1. バッグの中で荷物が遊ばないようにしっかりとコンプレッションする
  2. バッグそのものが揺れないようにしっかりと車体にくくりつける
  3. 前後の荷重バランスを意識する
  4. 左右の荷重バランスを意識する
  5. 低重心を意識する
  6. 自転車から前後左右上下に大きくはみ出さないようにコンパクトな積載を意識する

自転車の構造上かなり無理がある内容も多いですが、これらの理想を念頭においてパッキング&車載をするときっとうまくいくはずです。


最後に

長々とお付き合いありがとうございました。自転車キャンプ装備の選び方やパッキング方法にこれだ!という決まりはありません。自然の中で各々が好きな道具と好きな自転車に囲まれて好きなように過ごすのが一番です。自転車+キャンプの最高のひとときをコロナ禍の今に限らずコロナ終息後も思いっきり楽しんでください。ただし、ルールとマナーを守って。

ルールとマナーをまもりましょう

例えば、炭を地べたや流しに捨てたりしない、流しに生ゴミを流したままにしないなど、キャンプ場のルールはもちろん、ゴミ捨てや焚き火のマナーをしっかりまもり、自分が来た時よりも綺麗にして帰るくらいのつもりでキャンプ場を利用することを心がけましょう。

おまけ

私のバイクのホイールには、クッシュコアというタイヤインサートを仕込んであります。これは、乗り心地が向上したり、リム打ちパンクを防止したり、最悪パンクしてもある程度の距離ならリムを傷めずに走ることもできる優れものです。また、チューブではなくシーラント液でチューブレス化もしてあるため、小さな穴ならシーラント液が瞬時に穴をふさいでくれるので、ツーリング中でも修理することなく普通にそのまま走行が可能です。ボンベや外側から刺すチューブレスレディ専用の修理パッチは持参していますが、荷物になる替えのチューブやタイヤレバーは携帯しません。特に砂利道やダートの走行を想定している場合は、チューブレス化とクッシュコア搭載、重い荷物を積載して走るキャンプツーリングにはオススメです。MTBやファットバイク向けだけでなく、グラベルロード向けのサイズもあります。

チューブレス化についての詳しい情報はこちら「チューブレスレディタイヤをシーラント液でチューブレス化する方法とチューブレスのメリット

クッシュコアタイヤインサートについての詳しい情報はこちら「タイヤの中にサスペンション? CUSH CORE(クッシュコア)をフルサスeMTBに入れてみた

こちらでご紹介しているORTLIEBの防水バイクパッキンググッズは一部次回作の入荷待ちになっているモデルも出てはいますがバイクプラス各店でご用意できます。お気軽に各店またはオンラインストアにお問い合わせください。

正統派のキャンプグッズで揃えた王道キャンプツーリングパッキング例はこちら👇

ゆるキャンシーズン2も楽しみですね(笑

所沢店所沢店

所沢店

〒359-1101 埼玉県所沢市北中1-190-4 04-2968-4141

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